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阿沼美神社
あぬみじんじゃ
愛媛県松山市味酒町3−1−1
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式内社 伊豫國温泉郡 阿治美神社 名神大 |
愛媛県松山市にある。
古町駅の南東すぐそばに鎮座。
当社の東1Kmには松山城がある。そんな場所。
城下町だからだろうか碁盤目状の町の中にある。
東西に走る道路に南面して、広い境内がある。
境内正面には鉄筋らしき社殿。
境内左手には赤い幟の稲荷神社。右手には4つの境内社。
市街地にあり、交通量が多いが、なんとか車を停めて
休日の朝の参拝。
本来は松山城のある勝山(132m)に鎮座していた神社で、
勝山三島大明神とも呼ばれていた大社。
当時は末社が75社もあったという。
慶長7、8目年(1602、3)、加藤嘉明による松山城築城のおり、
城の西・味酒の地に遷座し、味酒大明神と改称したという。
延喜式では、もとは「阿沼美神社」と書かれていたらしいが、
写本によっては、「阿治美神社」と記載され、アジミの訓が付けられた。
このアジミが、味水と解釈され、味酒にある当社が論社となったのだろう。
だとすると、味酒は遷座以降の鎮座地だと思うし、
もともと誤字から始まったことではないだろうか。
また、アジミを熱水と解釈し、道後温泉のある当地方の神と見る説もある。
阿沼美では意味不明なので、阿治美が本来の文字だとする説もあり、
なるほど、と思えるのだが、疑問は残る。
右手の境内社は、入口から見て、
伊余夷子神社(蛭子命)、勝山八幡神社(品陀和氣命)、
味酒天満神社(菅原道眞)、金刀比羅神社(大物主命)。
神紋は、河野氏の家紋・折敷に縮三文字。
鳥居 |
境内 |
拝殿 | 拝殿 |
境内左の稲荷社 | 本殿 |
境内右手の境内社四社 金刀比羅神社、味酒天満神社、勝山八幡神社、伊余夷子神社 |
境内から鳥居 |
阿沼美神社 旧県社 松山市北宮古町 予讃線 松山駅より一粁 祭神 大山積命 雷神 高靇神 例祭 一〇月六日〜七日 神紋 縮三 本殿 流造 六坪 境内 二三五〇坪 末社 五社 氏子 三千五百戸 崇敬者 一万七千五百人 神事と芸能 秋の大祭に神輿四角造り、八角造りの二台が出る 由緒 延喜式神名帳に温泉郷四座の内阿 沼美神社名神大とある。往古勝沼の嶺に在て 勝山三島大明神と称せしが、慶長七年加藤嘉 明侯松山城を勝山に移すに当り現今の地に遷 座す。地名を取りて味酒神社と改称し、元禄 一四年社殿を改造す。明治三年県社に列し旧 称に復す。 −『神社名鑑』− |
【 阿沼美神社 (松山市味酒町) 】