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伊笠神社
いがさじんじゃ
徳島県阿波市市場町犬墓字白水伊笠山上194
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式内社 阿波國阿波郡 建布都神社 |
徳島県阿波市(旧市場町)にある。
市場町の最高峰である伊笠山(705m)の山上に鎮座。
旧市場町役場のある中心部から、日開谷川に沿って北上。
犬墓の集落で、道路を西に入り込んむ。
そこから、狭いが舗装された道をウネウネと上り、
養豚場の豚に見守られながら、さらに上ると、
やがて、道の脇に鳥居が見えてくる。
鳥居から少し進むと、未舗装の道に入る。
かなり急坂で荒れた道なので、車を停めて歩くと、
鮮やかな緑の丘の上に社殿が見えてくる。
承応三年(1655)九月十三日の創建。
後、享保十四年(1729)十一月に再建されたという。
一説には新田氏の一族を祀ると云われ、
あるいは、地頭職三浦為清が頼朝公より
久千田庄を賜わって来任し、故郷より氏神を勧請したとも。
が本来は、それ以前から信仰されていたと考えられ、
『式内社調査報告』に、
式内社・建布都神社の論社の一つとして記載されている。
建布都とは、建甕槌命の別名であり、
大和石上神宮の祭神・布都御魂大神と同神。
『式内社調査報告』によると、
永井精古が『阿波國式社略考』において、
以下のように記し、当社説を提示したらしい。
「思フニ大影村ニ伊笠明神ト云アリ、
イガサ、ミカサ横音通ス、サテ建甕槌命ハ、
大和國春日ノ里三笠山ノ麓ニ鎮リ座ス四柱ノ第一神ニ坐シマセバ、
爰モ古代ハミカサト云ヒシヲ、イガサト訛リシニヤ」
現在の祭神・天之二上命は、天村雲命の別名と思われるが、
『平成祭データ』では、
当社以外に祀られている神社は見当たらない。
参拝当初、伊笠山への道が分からず、
畑仕事をしていたおばさんに、当社への道を聞いた。
丁寧に細かく教えてもらったので、迷わずに到着。
道の状況が不安だったので、聞くと、
「道は狭くて荒れてるけど、私でも行けるよ」
と言われ、安心していたが、
最後の未舗装の道は結局歩いて上った。
参道の鳥居 | 拝殿 |
境内 | 本殿 |
社殿 |