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葛木咩神社
かつらぎひめじんじゃ
高知県高知市布師田下附
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式内社 土佐國土佐郡 葛木咩神社 |
高知市布師田、南国市との境にある。
南国市岡豊高校の西側の畑の中に、こんもりと茂った場所。
茂みへと続く道も雑草で覆われ、歩きにくい。
茂みの中を覗いたが、面白いものはなかった。
入口に狛犬と石柱が残っているが、
雑草が焼け焦げた状態だった。
地面に鳥居の扁額のみ落ちており、かすかに社名が読み取れる。
創祀年代は不詳。
式内社・葛木咩神社に比定される古社。
木船大明神とも葛城木船大明神とも称された神社。
元々は当社の西の下附に、葛木男神社とともに鎮座していたが
分社の際に、当地へ遷座されたらしい。
現在は、葛木男神社に合祀されており(昭和47年)、ここは古社地になる。
社域 |
境内入口 | 鳥居扁額 |
布師田村の産土神であるが、勧請年月、縁起な
どは不明だし、高知県神社明細帳には「葛木咩神神体ナシ」
と記されている。また「社地三拾四代散田無貢、田地シヤ
テン同シノ西拾代、布師田本田貢物地下中ヨリ立二替之一、
宮林横十二間、長十七間御山方支配、右社三尺四面板葺、
鞘家九尺四面茅葺、鳥居一ヶ所地下作事也、金幣一振山内
蔵人寄進也、葛木男神社奉幣之旨有レ之」とあって近世の
規模を知ることができる。「元文三年八月吉祥日再興、葛木咩神社」
の棟札や弘化四年山内豊矩寄進の額がある。社格は小社で、
明治五年村社となる。
−『式内社調査報告』− |
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