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鶴羽大明神
つるわだいみょうじん
香川県さぬき市津田町鶴羽
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式内社 讃岐國寒川郡 多和神社 |
香川県さぬき市にある。
鶴羽駅の北西200mほどの路地の奥に鎮座。
境内入口には、真新しい鳥居に、
「鶴羽大明神」の扁額。
社殿の中に、本殿が祀られている小さな神社。
社殿の横には、社日や保食神の石碑。
それと、なにか刻まれた石碑があったが、磨耗して読めなかった。
創祀年代は不詳。
『式内社調査報告』に、多和神社の新しい論社として
「鶴羽神社」と「大森神社」という名が記されている。
式内・多和神社は多和郷にあるはずという説がある。
ところが、現在、式内・多和神社の論社となっている、
志度の多和神社も前山の多和神社も、多和郷からは距離がある。
古代の多和郷は津田町内に限られるはず。
ということで、『新修香川縣史』では、
多和神社は、鶴羽の鶴羽神社か大森神社ではないかと記載されているらしい。
どちらも旧鶴羽村に鎮座の神社。
ところが、現在、鶴羽には、
「鶴羽神社」「大森神社」という名の神社が見当たらない。
旧称、あるいは俗称なのかもしれないが、
平成祭データなどの神社本庁の資料には見当たらない。
とりあえず、現地で確認してみようと思い、鶴羽を訪れた。
小さな交番があったので、付近の住宅地図を見せてもらおうとたずねてみた。
あいにく、警官は不在だったが、家族の方(奥さんかな?)が
親切に、地図を広げて探してくれた。
で、結局、鶴羽神社ではないかもしれないけれど、
当社、鶴羽大明神を探し出していただいた。
『式内社調査報告』記載の鶴羽神社が、
当社のことかどうか、自信はないのだが。
ということで、社名以外は、なにもわからない神社。
『新修香川縣史』を読めば、当社のことが分かるかもしれない。
香川にお住まいの方から資料を送っていただいた。
それによると、
往古、日本武尊が白鳥に化し、当地に飛来。
海岸に突き出た岩上で憩い、飛び去った跡に、
羽毛一片が残り、里人がこれを祀ったのが創祀だという。
神紋は、鶴紋。社名からの設定だと思う。
鳥居扁額 | 境内 |
社殿 |
保食神 | 社殿内 | 何かが祀られている |