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鹿苑神社
ろくおんじんじゃ
静岡県磐田市二之宮1767
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式内社 遠江國磐田郡 鹿菀神社 |
静岡県磐田市にある。
磐田駅の西1Kmほどの二之宮に鎮座。
東海道本線と新幹線に、南北に挟まれた地で、
東には今之浦川がながれている。
当社周囲の道路が狭く細いので、
正確に言葉にできないが、そんな場所。
境内は南向き。
西側と南側に参道入口があり
参道を歩くと、境内入口。
手水舎を過ぎ、鳥居をくぐると境内。
木々に囲まれた広い境内の中央に社殿。
拝殿の後方に、玉垣に囲まれた本殿がある。
参拝は、九月の休日の朝。
昇りはじめた朝日が社殿を照らす頃だが、
木々が多く、影が出来て写真的には失敗ぎみ。
社号の鹿苑は、「ろくおん」とも「かその」とも読むらしい。
「ろくおん」という音読は後世のものだと思う。
鹿苑大菩薩とも高根明神とも称された神社。
社伝によると、人皇十七代履中天皇四年に、
杉村神戸島(現在周智郡春野町杉)に奉祀されたという。
遠江国二之宮として崇敬された古社。
鎮座地が山間にあり参拝に不便であるため、
人皇五十七代陽成天皇元慶三年(881)現在地に遷座。
よって、鎮座地は二之宮と称されたという。
往古、正月に乾鹿壱石を作り貢として奉納するならわしがあり、
そのために、鹿を苑内に飼っていたところから、鹿苑の社号となったという。
社殿の左に境内社が並んで祀られている。
それぞれは小さな祠だが、祠の前に自然石の社号標が置かれている。
社号は、左から、住吉神社(住吉三神)、八面神社(祭神不詳)、
浅間神社(木花開耶姫命)、若宮神社(大雀命)、
西宮神社(事代主命)、厳島神社(市杵島姫命)。
玉垣の中にある本殿の横には、高根神社(高日子根命)。
当社祭神の御子神ということで、往古より玉垣内に祀られている。
当社が高根明神と呼ばれていたのは、この社があるからだろう。
西側の参道入口 | 境内入口 |
境内 |
社殿 | 本殿 |
境内社 | 本殿と高根神社 |
鹿苑神社
祭神 大名牟遅命(大国主命)
由緒 人皇十七代履中天皇四年(五世紀初)
杉村神戸島(現在周智郡春野町杉)に奉祀
され以後五百年間ここに鎮座せられた。同処では歳々正月乾鹿壱石を作り貢と して奉納するを例とした、ために鹿を 駆って苑内にいれた。(鹿苑の称) 当時国に一之宮、二之宮等あり当社は 二之宮にあたり国司巡拝の順序を意味 した。 神戸島は当地より十五里も隔てる山間 の地なる故 人皇五十七代陽成天皇 元慶三年西紀八八一年現在の地に遷座 せられ 是により二之宮を此の地の地 名とせられた。 遠江風土記伝にいう「当社に於保の郷 十三ヶ村の惣社旧朱印二十三石を有し 往時は一之宮小国神社と併称せられ 社殿宏大、社領三百石を有せり」と、 戦国時代兵火にかかり全焼宝物、書類 等を失う。 磐田郡十四社式内社の一社 社格は郷社であった。 −境内案内より− |