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大楠神社
おおくすじんじゃ
静岡県島田市阪本4278
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式内社 遠江國蓁原郡 大楠神社 |
静岡県島田市にある。
島田駅の南東3Kmほどの阪本に鎮座。
大井川の南岸にあり、
島田大橋を越えて南下してしばらくの場所に敬満神社があるが、
そこから東へ500mほどの、道路がカーブしているところ。
道の側にある境内には、石の鳥居と社殿。
拝殿の後方には、流造の本殿が鎮座。
苔の境内や、社殿周囲の樹木から差し込む陽射しが良い感じ。
社伝によれば、欽明天皇三年の創祀。
式内社・大楠神社に比定されている古社であるが、
明治44年、敬満神社に合祀され、現在は境外末社となっている。
『日本書紀』仁徳天皇六十二年五月によると
遠江の國司が、
「大きなる樹ありて大井河より流れて河の曲に渟れり。
その大きさは十圍、本は一もとにして末は両またなり。」と奏上。
朝廷は倭直吾子籠を遣して船を造らせ、難波津へ運んだという。
その巨木を祀ったのが当社の起源か。
境内 |
境内社 | 拝殿 | 本殿 |
大楠神社
「日本書記」によると昔大井川の洪水で、楠の
大木(太さ十かかえ)が流れつき川の曲角
に止った。里人はこのことを国司を通じて
朝廷に報告し、ただちに倭直吾子篭が、
派遣され里人と共に立派な船を仕上げ、
駿河湾から難波津(大阪)にまわして、
御用船となったという。里人は感激して、
船の御霊を祀り社を建立した。欽明三年
(五四二年)の創祀と言われ「神名帳」(九二七年)
に、敬満神社と共に榛原郡の五座に数えられる。
そのあと寛文・元禄・文政・嘉永年代に、
再建され棟札が残されている。−社前案内より(一部誤字のまま)− |
【 大楠神社 (島田市) 】