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真清田神社
ますみだじんじゃ
愛知県一宮市真清田1−1
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式内社 尾張國中嶋郡 眞墨田神社 名神大 |
愛知県一宮市にある。
尾張一宮駅の北東500mほど。市の中心部に鎮座。
参拝は五月三日。楼門前には鯉のぼりが風に泳いでいた。
一宮市の市名の由来である、尾張一宮である。
一宮としての初見は、康治二年(1143)
尾張国春日部郡安食郷の検注帳(『醍醐寺文書』)。
一般に、一宮・真清田、二宮・大縣、三宮・熱田宮といわれているが、
熱田神宮が一宮ではない理由は、国衙からの距離であると考えられ、
あるいは、この三宮・熱田宮は、熱田神宮ではなく、
熱田庄の三明神・大神神社のことであるとする説がある。
また、二宮・大縣との神位の順位も、しばしば逆転した時期もあり、
両社は拮抗した存在であったことが窺える。
社名の表記に関しては、
延喜式では眞墨田と書かれ、六国史では眞清田と書かれている。
祭神は、尾張氏の祖・天火明命。
この祭神は、1738年以降の説で、明治になって正式に採用されたもの。
『尾張式社考』『尾張地名考』など多くの書では、大己貴命。
『真清田古縁起』『神祇宝典』などには、国常立尊。
『塩尻』には、国常立尊・大己貴命・大龍神・姫龍神。
『尾張志』には、国常立尊・天照大神・月読命・大己貴命。
古い資料では、国常立尊が基本であり、江戸時代以降、大己貴命となったようだ。
天火明命に関しては、真清(ますみ)は、鏡に関わる言葉であると考え、
鏡作氏と、尾張氏の祖神を祭神と想定したもの。
龍神に関しては、弘法大師が祈雨のために作った茅龍を境内に住まわせたとか、
当社祭神が、八頭八尾の大龍に乗って鎮座し、
尾張国が八郡に分割したなどの伝承による。
神紋は、竹に九枚笹。
織物の一大生産地に相応しく、本社の右には、
服織神社(萬幡豊秋津師比賣命)が鎮座。
境内左には、三八稲荷社(宇迦之御魂神)。
神池の畔に、厳島社(市杵嶋姫命)と八龍神社(高靇神)。
服織神社の右には、愛鷹社・犬飼社・天神社。
そして、須佐之男命社・秋葉社・愛宕社が並んでいる。
鳥居 | 楼門 |
境内 |
社殿 | 本殿 |
服織神社 |
社殿 | さざれ石 |
愛鷹社・犬飼社・天神社 | 須佐男社・愛宕社・秋葉社 |
稲荷社 | 厳島社・八龍社 |
御由緒
当社は尾張国一宮にして、祭神 天火明命は天孫瓊々杵尊の御兄神に 坐しまし国土開拓、産業守護の神と して御神徳弥高く、この尾張国はもと より中部日本今日の隆昌を招来遊ば された貴い神様であります。 −境内案内− 真清田神社
当社は尾張国一宮にして、祭神天火明命は天孫瓊々杵尊の御兄神に坐しまし国土開拓、産業守護の神として御神徳弥高く、この尾張国はもとより中部日本今日の隆昌を招来遊ばされた貴い神様であります。 −『平成祭データ』− |