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荒城神社
あらきじんじゃ
岐阜県高山市国府町宮地1464−1
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式内社 飛騨國荒城郡 荒城神社 |
岐阜県高山市(旧国府町)にある。
飛騨国府駅の東3Kmほど。
荒城川に沿って東へまっすぐに延びる道路の側に鎮座。
入口は西向き。境内を少し歩くと、南向きの社殿がある。
当社の本殿は、元中七年(1384)の創建で、
国指定重要文化財になっている。
創祀年代は不詳。
式内社・荒城神社で、他に論社もなく、
しかも、往時から移動もなかったとされている。
祭神・大荒木之命は、高御牟須比命の13世の孫。
現在に祭神は、大荒木之命を含んでいるが、
『特撰神名牒』には、天之水分命・國之水分命。
元禄時代には「河伯大明神」と称されていたようで、
河神を祀った神社であったようだ。
また、子安観音と考えられてもいた。
これは、水分(みくまり)が、御子守に通じるため。
当社の背後には、縄文遺跡があり、同じく国府町の村山遺跡と同様、
重要文化財となっている。
神紋は、「曲玉」。
拝殿・本殿の屋根にも付いている。
当社は、岐阜県神社庁長参向の神社・金幣社である。
境内は広く、木々の茂った雰囲気は飛騨に共通の印象だ。
木々の緑と土の色、わずかな苔が古社の趣。
社殿は南向きで、社殿前の鳥居の先には荒城川が流れており、
川から社殿を拝するような雰囲気もある。
境内社の名前はわからなかったが、
「平成祭データ」によると、
秋葉・稲荷・津島・荒神社があるらしい。
本社社殿の左隣には、風情のある忠魂社も。
境内入口 |
社殿正面の鳥居 | 拝殿 |
境内 |
本殿 | 拝殿 |
境内社 | 忠魂社 |
荒城神社遺跡
昭和二十三年荒城神社本殿裏側附近で道路
改修工事の際、住居跡の一部及び縄文時代の
土器が多数発見された。
土器は縄文中期後半のものが主であるが、 注口土器等後期に属するものも出土している 石器類では打製石斧・石鏃・磨製石斧のほ か、三頭石斧・石刀・御物石器・石冠・石皿 などがある。 縄文時代前期遺跡の、村山遺跡(国府町村 山)と並んで、貴重な縄文中期の遺跡として 県指定文化財となった。 −境内案内より− |
【 荒城神社 】