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阿波神社
あわじんじゃ
三重県伊賀市下阿波879
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式内社 伊賀國山田郡 阿波神社 |
三重県伊賀市にある。
伊賀市から、旧久居市へ向う163号線を15Kmほど。
下阿波で少し南へ入ると、田畑の広がる南の山の麓まで、
まっすぐに延びた参道がある。
境内そのものは、あまり広くはないが、
鎮座している小山全体が神域なのだろう。
階段の下から見上げると、本殿のある覆屋の屋根が大きく見え、
「なんと、大きな本殿なのだろう」と感動したが、
階段をのぼり、拝殿の後方へ回ると、斜面の上に覆屋。
その中の本殿は、あまり大きくはなかった。
創祀年代は不明。
『日本書紀』神功皇后の条に、
神功皇后が、神の告げを聞かずに死んでしまった仲哀天皇の斎宮を小山田邑に造り、
さらに、その神々の名を神託によって聞き出した時、
「尾田の吾田節の淡郡(あわのこおり)にいる神である」と答えられた。
この「小山田邑」が当地であり、淡郡の神が当社祭神であるとする説がある。
また、伊賀の阿波が、阿波君の本貫とし、
阿波君の氏人が、その祖神(息長田別命)を祀ったとする説もある。
中世に、阿波越後という郷士が、杉尾白鬚神を合祀したため、
椙生社・白鬚惣社・杉尾大明神などとも呼ばれていた。
『式内社調査報告』によれば、
鎮座している小山の山頂に、天狗松という大きな松が、
遠くからでも見ることができる、とあったが、気づかなかった。
社域 |
鳥居 | 階段上に拝殿 | さらに上の覆屋の中に本殿 |
覆屋 | 本殿 |