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飯津佐和乃神社
はづさわのじんじゃ
静岡県牧之原市波津1000
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式内社 遠江國蓁原郡 飯津佐和乃神社 |
静岡県牧之原市にある。
旧相良町役場の南西1Kmの波津に鎮座。
東側に整備された車道があり、新しい白い鳥居がある。
車を止め、その鳥居から境内に入ったが、
表参道は南側らしく、
そちらには社号標と、少し古い鳥居。
どちらも神明鳥居だった。
ということで、あらためて表参道から境内に入ると、
緑の綺麗な木々の多い、静かな境内。
境内奥に、堂々とした拝殿があり、
後方に流造の本殿がある。
創祀年代は不詳。
一説には応神天皇以前に祀られたといい
神功皇后三韓征伐のおり、三刃鉾壱竿を寄進されたという古社。
中世以降は、牛頭天王社と称し、
さらに、熊野本宮とも、法性大明神とも称したが、
明治になって、現社名に戻し、
さらに、明治六年には、須佐男神社としたが、
昭和二十四年、再び現社名に復したという。
元は、当社の北にある小堤山の山頂に祀られていたらしいが、
元亀二年(1571)に現社地に移したという。
小堤山は、現在は綺麗に整備された公園になっており、
古社地を偲ばせるものは見当たらなかった。
遷座から、すでに400年以上経過しているので仕方がない。
本殿の左右に、二つの境内社。
右が文禄四年(1595)徳川家康が
相良御殿守護のために伏見から勧請した稲荷社で、
田沼意次が相良領主となってから本丸に祀られていたもの。
左が、当社創祀の頃に、御伴神として祀られた琴平社。
飛地境内には、津島社・大和社・秋葉社が祀られている。
拝殿の幕や賽銭箱に、祇園守の神紋。
祭神が素盞嗚尊であり、祇園信仰の表れだろう。
また『全国神社名鑑』には「祇園守り」の他に「左三巴」も神紋とある。
表参道の鳥居 | 境内左手入口の新しい鳥居 |
境内 |
社殿 |
本殿 | 拝殿 |
本殿左の琴平社 | 本殿右の稲荷社 |
飯津佐和乃神社(祭神)
このお宮には素戔嗚尊そして菅原道真公
など四神が祀られています。もと小堤山頂
にあったものを元亀二年(一五七一)こゝに
遷しました。東側のお稲荷様は徳川家康
や田沼意次により祀られたものです。−境内案内より− 飯津佐和乃神社の御船行事
当社御例祭(九月十五日)に行われ
る神輿渡御のお先供をする特殊神事で
す。神事に使われる船は、江戸時代の千 石船、千五百石船おのおの一艘の模型 です。 縮尺十分の一で(長さ二メートル) 精巧に造られています。 船若と呼ばれる青年たち三十三名が、 昔からの船歌に合わせて船を操つり、 海の上を進むようにして神輿のお先供 をします。 −境内案内より− |