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大村神社
おおむらじんじゃ
三重県伊賀市阿保1555
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式内社 伊賀國伊賀郡 大村神社 |
三重県伊賀市にある。
青山駅の南西2Kmほどの阿保に鎮座。
165号線から木津川を越えた場所にある丘の上が境内。
参道入口の鳥居をくぐり、鬱蒼とした参道階段を登っていくと境内。
境内正面に拝殿があり、その右手には要石社。
祠の中に、地面に埋まった小さな石が祀られている。
各地にある要石は、地震避けの神石。
祠の右には、なまずの石像が奉納されている。
拝殿の後方には、春日造の褐色の本殿。
要石社の後方には、朱の春日造・旧本殿(宝殿)がある。
創祀年代は不詳。
社号の大村は、阿保村の訛であるとも、
阿保の大森の意味であるとも考えられている。
当社の祭神・大村神については、
阿保村を本貫とした阿保朝臣氏族の始祖・息速別命と思われる。
当地に、垂仁天皇の皇子・息速別命が居室を構え、
子々孫々この地に居住し、地名によって、阿保朝臣の名を賜ったという。
配祀の春日三神は、神護景雲元年常陸国から三笠山遷幸の際に勧請されたもの。
明治になって、周辺の多くの神々を合祀したため、
祀られている神々は多い。
当社への参拝は、今回が2度目となる。
前回は、天気が悪く、参拝客も多かったので
ゆっくりと参拝できなかった。
というより、本殿、旧本殿の写真撮影に失敗したため、
改めて参拝に来たのだ。
社域 | 参道 | 参道鳥居 |
境内入口 |
拝殿 |
要石社 | 要石 |
本殿 | 旧本殿 |
大村神社参拝のしおり
当社は延喜式神明帳所載の古社で祭神は大村の神。古来の本祀は伊賀国阿保村を本貫とした阿保朝臣の氏族がその始祖におわします。お鎮まりになる阿保村は伊賀国東南部の西は名張川に及ぶ、上津、中津、下津、阿保村が占める大村で第十一代垂仁天皇の皇子息速別命(いこはやわけのみこと)の為に宮室を此の地に築かれ、命及び御子孫が代々居住し、文化の移入、土地・産業の開発に尽くされ地名に因って阿保朝臣の姓氏を賜った。阿保氏族は始祖息速別命を氏神として大村神社を創祀し地域の諸部族、遠近の庶民が亦開発開運の神として厚く崇敬をあつめた。武甕槌命、経津主命は鹿嶋・香取から神護景雲元年奈良三笠山御遷幸の途次、御休息の際奉斎した要石は地震斎護の信仰あつく又大山祗神は岡田の山の神は岡田の山神で安産授乳を祈る賽者があとを絶たない。 社頭掲示板
当社は延喜式神名帳所載国史現在の古社。祭神大村の神は、阿保村の神の転約なるにより、古来の本祀は、伊賀国阿保村を本貫とした阿保朝臣の氏族が、その始祖に在す垂仁天皇の皇子息速別の命(いこはやわけのみこと)を奉祀した氏社で、社域は、父帝が皇子の為に築かれた宮室跡であろう。命及びその御子孫代々この宮室に住まわれ大和文化の移入と土地開発尽くされ、上津中津、下津、阿保の部族の崇敬する総社として社領二百五十石を領した。相殿奉祀の武甕槌の神、経津主の神は、神護景雲元年常総から御迂御鎮斎、地震除災の御霊験あらたかで要石を神石と崇める。又、岡田山の神(大山祗命)は安産授乳の守護神。 −『平成祭データ』− 要石
−境内案内板− |
【 大村神社 (伊賀市) 】