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御食神社
みけじんじゃ
三重県伊勢市神社港
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式内社 伊勢國度會郡 御食神社 |
伊勢市神社港の一色大橋の足元、少し北の集落内にある。
社前に池(ひょっとすると小川かもしれない)がある。
神宮の他の摂末社と違い、玉垣の周りを垣で覆い、鳥居も幾つかある。
また、灯篭もあって、最近の神社らしい構えだ。
倭姫命が当地に至り、鷺取りの翁に水を乞うたところ、
翁は、寒なる御水を奉ったとという。
倭姫命はその水を褒め、鷺取小浜に定めた社が当社であるという。
式内社・御食神社に比定される古社。
中世に廃絶し、寛文三年に再興された。
ただし、旧社地は不明だったらしい。
祭神は水戸御食都神。
御食神に似た名前だが、前述の通り
食物ではなく、水を饗する神で、水戸の神らしい。
境内入口 |
社域 | 境内参道 |
境内の石 | 社殿 |
その創祀について、『倭姫命世記』に、倭姫命
巡幸の際、忌楯小野よりいでて、鷲取小濱にいたり、鷲取
の翁より「寒(ヒヤカナル)御水」を与えられた。倭姫命がその水を
ほめられ、当社が定められたとある。延暦二十三年(八〇
四)の『止由氣宮儀式帳』に「載二官帳名一社」とし登載
され、延喜式(大神宮式・齋宮式・神名式)に官社として載
せられる。大神宮式によると「祈年・神嘗の祭に預る」外
宮所摂十六座の一つとある。現在、豊受大神宮摂社。
−『式内社調査報告』− |
【 豊受大神宮摂社 御食神社 】