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砥鹿神社 里宮
とがじんじゃ さとみや
愛知県豊川市一宮町西垣内2
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式内社 参河國寶飫郡 砥鹿神社 |
愛知県一宮町(現豊川市)にある。
三河一宮駅の東500mほど。151号線の東に鎮座。
正門は南側にあるが、151号線側に大鳥居があり、
駐車場も西側にある。
大鳥居から参道を東へ歩くと、
途中に道が横断しており、もう一つの鳥居。
さらに、参道を歩くと神門がある。
神門をくぐると、境内で、左手(北側)に二宮・三宮を祀る三河えびす社。
二宮社(事代主命)、三宮社(建御名方命)。
その東側に本社社殿がある。
曇天の休日の早朝の参拝。
空はどんよりとして、空気も重たい感じだったが、
砂利を掃き清めた境内、清々しい空気。
創祀年代は不詳。
参河國一宮である、砥鹿神社里宮である。
『砥鹿大菩薩縁起』によると、
文武天皇大宝年中、天皇が御病気の時、
「公宣」卿(社家草鹿砥氏の祖)が、
参河國設楽郡煙巌山の勝岳仙人のもとに勅使として派遣されたが、
道に迷い、本宮山に踏み入った。
この時、砥鹿神が老翁の姿で出現し、助けたことにより、
文武天皇の勅願により、本宮山麓に宮居を定めた。
その時、清流に衣を流し、流れ着いた地に社殿を建てたのが本社。
砥鹿神社は、本宮山山頂の奥宮と、
麓にあり、豊川の側に鎮座する、この里宮によって構成されている。
奥宮が山岳信仰、里宮が川神への信仰と起源とし、
二つの信仰対象が合体したという見方もあるようだ。
駐車場の北側には境内社の護国神社。
三河えびす社の左側に、守見殿神社(大己貴命和魂 倉稻魂神 加久神)。
その横に、本宮山遥拝所。
本社左側には、八幡宮(誉田別命 天兒屋根命)。
正門から西の151号線方向へ歩くと、
道の側に、八束穂神社(天穗日命)。
さらに、西側には、荒羽々気神社(大己貴命荒魂)。
『平成祭データ』には、他に、
津守神社(多裳見宿禰)、饌川水神社(罔象女命)
が記されていた。
151号線の鳥居 |
西側神門 | 表神門 |
境内 |
本殿 | 拝殿 |
三河えびす社(二宮・三宮)拝殿 | 二宮・三宮 |
鼓楼 | 守見殿神社 | 奥宮遥拝所 |
八幡宮 | さざれ石 |
境内社(分からない) | 荒羽々気神社 | 八束穂神社 |
現在は、交通安全、厄除守護、 家運隆昌のご神徳が仰がれてい る。社殿は、昭和三十七年に造営 成った。総檜造りの荘厳な建物 である。 −境内案内板− 砥鹿神社と本宮山
砥鹿神社本宮山砥鹿神社奥宮 砥鹿神社は大己貴命(大国さま)を祀る旧国幣小社で東海地方の総鎮守の神として各方面から篤い崇敬をいただいています。昔は本宮山にお祀りされていましたが、御神託により今から約千三百年程以前の文武天皇大宝年中に現地にお迎え申し上げてより、里宮本社と本宮山奥宮の二社となり、三河国一宮として広く尊崇せられ、交通安全、家運隆昌、厄難消除の御神徳が皆様に仰がれています。 摂社二宮社は事代主命(えびす様)をお祀りし「三河えびす社」とも申し上げています。又、三宮社は建御名方命(諏訪様)をお祀りし、共に御本社の御子神で崇められています。 社殿は総檜造りの荘厳な建物であります。 三河湾に面した美しい姿の本宮山(海抜七八九メートル)は、千年近い大木の杉檜が林立した神山で、頂上附近の自然林は神域として保護され数百種の草木が繁茂し、愛知県天然記念物として指定されています。 頂上には三河国一宮砥鹿神社の奥宮が鎮座し、霊験あらたかな大己貴命(大国様)をお祀りしています。本宮山は古代人より持ちつづけた信仰の中心であり、人生の哀歓、苦悩、願望等の生活社会の精神面問題も御神徳の御力により私共を自然の心に立ち帰らせ、幸せに導いて下さいます。 近年頂上まで本宮山スカイラインが開通し、起伏に満ちた山々、又アルプス連峰、富士山の秀峰、浜名湖の景観と丸山公園のツツジの花園、森の緑は参拝者の心を癒し、名実共に三河国唯一の霊山であります。 −『平成祭データ』− |