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猪鼻湖神社
いのはなこじんじゃ
静岡県浜松市北区三ケ日町下尾奈瀬戸2258
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式内社 遠江國濱名郡 猪鼻湖神社 |
静岡県浜松市三ケ日町にある。
浜名湖と猪鼻湖をつなぐ、猪鼻瀬戸に浮かぶ小島に鎮座。
天竜浜名湖鉄道・尾奈駅から湖畔に沿って南下し、
瀬戸橋を渡ると、浜に下りる道がある。
浜に下りて、少し北へ歩くと鳥居があり、
大きな石を越えると境内。
赤い橋が小島に繋がっている。
島には小さな祠を、幾つかの石碑があるだけの小さなお宮。
周囲に車を停める場所が無かったので、
少し東へ行って、瀬戸の浜に駐車。
まず、瀬戸橋から撮影したが、
交通量が多く狭い橋なので、注意。
創祀年代は不詳。
当社の鎮座する下尾奈周辺は、
貝塚等の弥生後期の遺跡が多く、
その頃から、祭祀が行われていた神社であろうと思われる。
祭神は、武甕槌命。
案内板には、市桙姫命を合祀とあるが、
市桙姫命は、市杵嶋姫命のことで、弁財天のこと。
室町初期の『文和風土記』には、
「景行天皇十九年 所レ祭猿田彦神也」
とあり、猿田彦神が祭神と考えられた時期もあったようだ。
猪鼻湖と浜名湖を結ぶ瀬戸に鎮座し、
下尾奈と大崎半島を結ぶ要の道でもあり、
猿田彦神説も頷ける。
猪鼻というのも天狗顔の猿田彦神に結びつく。
又、海童神とする説もある。
これも頷ける。
祠の屋根には藤の紋が付いていた。
祭神が武甕槌命なので、春日系の神社だと思う。
境内 |
参道鳥居 | 猪鼻湖に面した鳥居 | 鳥居扁額 |
境内 | 社殿 |
由緒
式内猪鼻湖神社は創立年人皇十 二代景行天皇紀元七百四十二年よ り以前御鎮座せられる。延喜式内 社浜名五座の内に列し延喜式神社 明細帳に登載せられ、鎮武の神国 土安泰、庶民家運隆昌を祈願し、 漁業を業とする人、近郷遠里を問 わず海上安全、大漁豊漁を祈願し 五穀豊穣を祈願し社前に船を列ら ね神楽を奏し奉納せられしは有名 である。 又市桙嶋神社は天下泰平、家運隆 昌、海上安全、五穀豊穣を祈願す 殊に縁結びの神として御神徳高く 遠近より祈願する人後を絶えず。 昭和五十年二月本殿改築、猪鼻湖 神社・市桙嶋神社を合併せらる。 −参道案内− 由緒 創立年度不詳、文化元年七月七日修理の棟札在り。古老の伝える所によると、 本社は其の位置浜辺にある故に大風雨に当たり流失すること数度、従って、 其の創立及び再建の年月等詳らかならざるも南北朝の初頭、 浜名左近大夫清政再建して以来同一門の尊敬極めて厚かりし如く 文化元年七月七日修理の棟札のみは存在する。 延喜式神名帳に所載、遠江国浜名郡五座の内猪鼻湖神社也。 勧請は景行天皇十九年と伝う。(神社覆録)猪鼻湖神社条の弐参考に在り、 敷知郡下尾奈瀬戸という。明治五年村社に列格、昭和五十年、境内神社を合祀す。 −『平成祭データ』− |
【 猪鼻湖神社 】