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幡頭神社
はづじんじゃ
愛知県西尾市吉良町宮崎宮前60
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式内社 参河國播豆郡 羽豆神社 |
愛知県西尾市(旧吉良町)にある。
渥美湾(三河湾)に、ちょっと突き出た岬の丘に鎮座。
宮崎という地にあり、宮崎さんと親しまれている神社。
というより、お宮のある岬なので、宮崎と呼ばれるのだろう。
丘の上にあるので、狭い参道の階段を登る。
境内中央に、拝殿があり、後方には重要文化財の本殿。
湾曲した流造の社殿の屋根が、妙に色っぽい。
桃山時代の建築で、大正十年に重文に指定されたもの。
創祀年代は不詳。
社伝によると、景行天皇の御代、日本武尊東夷御征に従い、
「幡頭」(はたがしら)を努めた建稲種命が
その帰途、伊豆海上で薨じ、遺骸がこの岬に流れ着き、
村人が祀ったのが、当社の創祀。
三河湾西部を、衣が浦と呼ぶのはこの故事によるらしい。
大宝二年(702)、文武天皇の勅により社殿を造営し、
官社に列せられたという。
参河国式内社・羽豆神社に比定されている古社。
知多湾の挟んで対峙する、知多半島の先に、
尾張国式内社で、同名の羽豆神社が存在する。
本殿の左には、県文化財の熊野社(伊邪那美神 速玉之男神 事解之男神)。
本殿の右には、県文化財の神明社(天照大御神)。
ともに、本殿と同じ時期に建てられたもの。
その他には、御鍬社(伊佐波止美命 玉柱屋姫命)、山住社が並び、
境内脇に、稲荷社(倉稻魂命)がある。
神紋は確認し忘れていたが、『全国神社名鑑』には
五三桐と書かれていた。
未確認で掲載することに抵抗はあるが、掲載してしまった。
参拝を終え、境内から海を眺めて、ボーっと過ごす。
眼前に浮かぶ島がちょっと気になる存在。
午後の参拝で、低くなりはじめた太陽が西の空に眩しかった。
参道 |
境内鳥居 | 境内 |
拝殿 | 拝殿 |
本殿左の熊野社 | 本殿 | 本殿右の神明社 |
熊野社、本殿、神明社 |
境内社 | 参道の鳥居 | 山住社 |
渥美湾 |
参道の稲荷社 | 渥美湾に浮かぶ島 |
式内 幡頭神社
−境内石碑− |