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佐美長神社
さみながじんじゃ
三重県志摩市磯部町恵利原
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式内社 志摩國答志郡 同嶋坐神乎多乃御子神社 |
磯部支所の前の信号の側にある。
注意していないと行き過ぎてしまうかもしれない。
玄松子は行きすぎて戻ってきた。
境内は広く、清潔に保たれている。
社殿の前には、小さな祠が4つ並ぶ。
佐美長御前神社四社だ。
伊雑宮の所管社・所属社であり、
式内社・同嶋坐神乎多乃御子神社の論社。
「同嶋坐神乎多乃御子」とは
「粟嶋」に鎮座する神の御田の御子神ということだろうか。
「乎多」には、小田、尾田、千多、千田などの説もあるようだが未確定。
倭姫命が志摩地方へ巡幸した際に
稲穂をくわえて現れた真名鶴を大歳神の化身として祀ったといい
真名鶴が稲穂を落としたので「穂落社」「大歳社」と呼ばれていた。
江戸以前から大歳社と称されており、祭神は大歳神。
ただし、大歳神に関しては、
素盞鳴尊の御子神とする説や、地元の穀物神とする説、
伊佐波登美神の御子神とする説、
天牟羅雲命の神裔・玉枉屋命の子孫である伊佐波登美神、
あるいは伊佐波登美神の子孫であるなど諸説ある。
鳥居をくぐり階段を上ると境内だが
この階段は、昔から三十六段であるらしい。
一段が一旬を表しており、一旬は約十日間。
一カ月は、上旬・中旬・下旬の三十日間を表し、
一年(大年)が三旬×十二カ月の三十六旬となる計算だとか。
167号線の鳥居 |
鳥居 | 境内から鳥居 |
境内 |
社殿 | 佐美長御前神社四社 |
祭神の大歳神(五穀豊穣の神)が真名鶴となり、稲穂を運び落としたのが礒部の千田であるという伝説がある。
−『伊勢の神宮百二十五社めぐり巡拝地図』− その神社は江戸以前から「大歳社」と呼ばれ、明治以降は「佐美長神社」と称されてゐる。−『式内社調査報告』− |
【 伊雑宮所管社 佐美長神社 】