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畠田神社
はたけだじんじゃ
三重県多気郡明和町中村1029  Zenrin Data Com Maps display !!


左三巴

三重県神社誌より

式内社 伊勢國多気郡 畠田神社三座
旧村社

御祭神
火之迦具土命 埴安比賣命 豊宇氣比賣命
饒速日命 天忍穗耳命 天津彦根命
活津彦根命 熊野久須毘命 天之穗日命
市杵島姫命 多紀理姫命 多岐都姫命
大日孁命 菅原道眞 大山祇命 蛭子命
品陀和氣命 建速須佐之男命 火産霊命
宇麻志摩治命 伊豆乃賣命 入船姫命
宇迦魂命 彌津波能女命 土之御祖命

合祀式内社
伊勢國多気郡 守山神社 濱田鎮座 御山御前神社
伊勢國多気郡 石田神社 養川(養田)鎮座 石田神社
伊勢國多気郡 佐伎栗栖神社二座 志貴鎮座 佐伎栗栖神社
伊勢國多気郡 伊呂上神社 八木戸鎮座 伊呂上神社
伊勢國多気郡 宇留布都神社 内座鎮座 宇気比神社
伊勢國多気郡 國乃御神社 根倉鎮座 國之御神社
伊勢國多気郡 櫃倉神社 根倉鎮座 根倉神社
伊勢國多気郡 竹佐々夫江神社 根倉鎮座 根倉神社
伊勢國度會郡 荻原神社 根倉鎮座 根倉神社

三重県明和町にある。
近鉄線斎宮駅の北6Kmほどの中村に鎮座。
23号線中村3交差点から北に入った中村集落の北東隅に境内がある。

境内入口は南東向き。
入口の正面に神宮遥拝所の石が祀られ、
その近くに「式内畠田神社」と刻まれた社号標が北向きに立っている。

数段の階段を上ると鳥居があり、鳥居の奥が境内。
境内社殿の前にも鳥居があり、境内左手に手水舎。
右手には横向きに祖霊社が祀られている。

拝殿は切妻造平入だが左右に突き出して二重になっており、
前面には千鳥破風がせり出したような構造。
後方の垣の中には神明造の本殿がある。

創祀年代は不詳だが、
式内社・畠田神社三座に比定される古社。

『三重県神社誌』によると、
平安時代には当地周辺は藤原と称し、一所に三座並立に祀られていたが、
吉野朝時代に伊勢国司北畠顕能卿が藤原を、南藤原中藤原北藤原の三村に分離。
畠田神社三座も三村に分祀されたという。

明治三十九年十二月二十五日、神饌幣帛料供進社に指定され、
明治四十一年四月一日、北藤原の畠田神社に境内社八幡社ほか
中村の畠田神社、南藤原の畠田神社など旧下御絲地区(中村、北藤原、南藤原、川尻、
内座、養川、田屋、志貴、八木戸、濱田、根倉)の二十四社を合祀し、畠田神社と単称。
同年十月十日、中村の畠田神社旧社地に遷座し、現在に至る。

三カ所に分離する前の畠田神社の鎮座地に関しては二説あり、
一つは北藤原の古社地、もう一つは北藤原と中藤原の中間地点。

また、三カ所の中の中藤原に関して、現在の中村となったとする説が一般的だが、
北藤原と南藤原の中間地点に、中村とは別の中藤原があったとする説もあるらしい。
確かに地図を見ると中村は南藤原の西にあり、
北藤原・南藤原の南北の並びからはずれているように感じる。

北藤原の畠田神社に合祀され、現在の中村に遷座した神社の中で
以下の諸社は式内社、あるいは式内論社となっており、
旧鎮座地などに石碑や祠が祀られている。

濱田に鎮座していた御山御前神社は、式内社・守山神社。
養川(旧養田)に鎮座していた石田神社は、式内社・石田神社。
志貴に鎮座していた佐伎栗栖神社は、式内社・佐伎栗栖神社二座。
八木戸に鎮座していた伊呂上神社は、式内社・伊呂上神社。
内座に鎮座していた鎮座は宇気比神社は、式内社・宇留布都神社。
根倉に鎮座していた國之御神社は、式内社・國乃御神社。
同じく根倉に鎮座していた根倉神社は、式内社・櫃倉神社、
あるいは式内社・竹佐々夫江神社、式内社・荻原神社。

当社に神紋に関しては未確認だが、
『三重県神社誌』には「左三巴」と記されている。


社号標

神宮遥拝所

社頭

鳥居

境内鳥居

拝殿

祖霊社

社殿と御神木

拝殿扁額

本殿

御由緒
 創建は延喜年間(西暦九〇一年〜 九二三年)以前なること明白なるも 詳細は不明
 明治四十一年十月十日次の旧下御 糸村内の神社が合祀され、火之迦具 土神外二十四柱の祭神を合祀し、氏 神として崇敬され現在に至っている
中村畠田神社他二社
北藤原畠田神社他一社
南藤原畠田神社
川尻須賀神社
内座宇気比神社
養田石田神社他二社
丹川宇気比神社
田屋宇気比神社
志貴佐伎栗栖神社他一社
八木戸伊呂上神社他三社
浜田白浜真名胡神社他三社
根倉根倉神社他三社

−境内由緒石碑−


当社の東200mほどの南藤原の公園内に南藤原鎮座畠田神社の古社地がある。
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公園の片隅の垣内に榊が植えられており、
「畠田神社跡」と記された標柱と案内板が設置されている。


南藤原 畠田神社古社地

南藤原 畠田神社古社地

垣内に榊

祭神は埴安比売神(はにやすひめのかみ)式内社
明治41年4月北藤原の畠田神社に合祀。同8月に 中村の畠田神社に移転。平安中期(約1000年前)には南北 藤原と中村は一村であったが、村域の拡大で三ヶ所に 分離した。その時畠田三社も分離したのだと伝えている

−案内板−


当社の北東500mほどの北藤原の田の中に北藤原鎮座畠田神社の古社地がある。
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田圃の脇に「畠田神社跡」と記された標柱が立っている。
標柱の横に案内板が設置されていたようだが、参拝時にはなかった。
あぜ道のような参道を進むと、方形の土台に「式内畠田神社宮蹟」と刻まれた石碑。
他にも石段や石碑、石、手水鉢の残骸などが残されている。


北藤原 畠田神社古社地

北藤原 畠田神社古社地参道

「式内畠田神社宮蹟」石碑


【 畠田神社 (明和町) 】

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