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浅間神社
せんげんじんじゃ
静岡県下田市本郷851
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式内社 伊豆國賀茂郡 意波與命神社 |
静岡県下田市にある。
下田駅の西にある下田富士(191m)の山頂に鎮座。
通称、ハブ山とも呼ばれる下田富士は、
南北方向から見ると、円錐形の綺麗な山だが、
東西方向から見ると、南になだらかな山。
ということで、参道入口は南麓にあり、
136号線の脇に、境内入口の鳥居が建っている。
鳥居の左手には、淡島明神の祠。
階段を上ると、不動が祀られ、
さらに上ると境内。境内奥に拝殿がある。
拝殿の左上に、龍爪神社の祠があり
その右手、拝殿の後方から山頂へ続く30分ほどの山道。
参道山道は、一本道なので迷うことはない。
参拝は、正月三日の日の出前。
下田は観光地なので、正月には人や車が多いため、
混雑を避けて、まだ暗い時刻から参拝を開始。
写真を撮ると、明るく見えるのだが、
上りはじめた頃は、足元もよく見えない状態だった。
ということで、ほとんどの写真は下山時に撮影した。
山道をしばらく上ると、小さな祠がある。
八合目ほどの場所にあるが、脇に
「是より上女人禁制」と刻まれた石碑が立っている。
祠の脇の道を進むと、岩の道に出る。
前日は雨が降っていたので、滑らないように注意して進むと、
山頂の鳥居が見えてくる。
山頂は、少し広い境内で、奥に本殿。
本殿の後方には、石が積まれ、中央に石塔が立っていた。
創祀年代は不詳。
『伊豆国神階帳』に「従四位上 いわよ姫の明神」とある古社で、
式内社・意波與命神社に比定されている神社。
円錐形の山容が航海の目標物として信仰されたと思われる。
元禄六年(1693)の社記によると、
御牟漏御所竹彦明神とも称し、
以前は石祠九宇が祀られていたという。
永正年中(1504〜1521)当地の地頭朝比奈知明が
この九祠を一棟に改め、社殿を造営。
山の形から、浅間神社と称したという。
『静岡県神社誌』によると、
『増訂豆州志稿』に、式内社・竹麻神社三座の内の三座が下田市にあり、
一座は柿崎の武峯権現、一座が当社、一座が八幡宮とある。
ということは、当社は式内社・竹麻神社の論社でもあるということか。
参拝を終え、まだ、少し暗いのだが撮影を開始。
しばらくすると肉眼ではまったく問題ない明るさになったが
ストロボを使用した写真では、まだまだ暗い。
東から見た下田富士 |
南麓の入口 |
参道と不動堂 | 拝殿と龍爪社 |
山道途中の祠 | 岩の道 |
山頂境内 |
本殿 | 本当は暗い、日の出の頃 |
背後の石と石塔 |