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敬満神社
けいまんじんじゃ
静岡県島田市阪本4054−1
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式内社 遠江國蓁原郡 敬滿神社 名神大
御祭神 |
静岡県島田市にある。
島田駅の南東3Kmほどの阪本に鎮座。
大井川の南岸にあり、
島田大橋を越えて南下してしばらくの場所。
交差点から東へ入ると境内入口がある。
参拝した日は、非常に天気が良く、
陽射しも強い霜月の午後。
だが、木々の鬱蒼とした境内は暗く静か。
鳥居をくぐり、参道を歩くと、まるで洞窟へ入っていくような昂揚感。
だが、振り返ると、外界の明るさが、少し名残惜しい感じも。
参道の左手には遊具などがあり、弓道場もある。
「敬満」と書いて、「けいまん」「きょうまん」と読む。
珍しい社号なので、異説がいくつかある。
一説には、秋葉山奥に「京丸」という村があり、
当社は、その村と同音「きょうまろ」であろうとする。
一説には、往古は千頭村の「ウマミヤ」という瀧のそばにあったとして、
「ウヤミワ」と読むとする。
社伝によると、垂仁天皇二十六年の創祀。
文徳実録・三代実録に記載されている古社であり、
延喜式では名神大社であった。
祭神は、敬滿神。
以前は、少彦名命を祭神としていたが、
昭和13年に、敬滿神へ訂正されたらしい。
本来の祭神が不明になった時には、
無茶な付会や詮索をせず、社号を神名とする方法が
妥当なのだろう。
拝殿の後方には、垣に囲まれた本殿。
本殿の屋根に、桐の紋が付けられていた。
参拝を終え、参道を戻る。
境内の暗さに眼が慣れたせいか、
強烈な外界の明るさが、こんどは疎ましい。
境内入口 | 鳥居 | 参道 |
境内 |
拝殿 | 本殿 |
境内社 | 本殿 |
尚昭和二十一年一月由緒上、県社たる資格のある旨神祇院 から認定された。例祭日は郷内の祝日(旗日)として官公衛、 学校を始め各戸休業して、敬意を表するのが通例であった。 祭日には、諸社の管者としての地方長官の代理官として 郡長、地方事務所長若くは村長が奉幣使となって 参向し、また村の名誉職、学校長、職員生徒児童など、 多人数が参列して、盛大に祭典が執行されたものである。 こんな状況は、終戦時まで続いたが、戦争終結後の、 神社制度変革を経て、国家管理をはなれた神社は、 一抹の淋しさを帯びつつも、全氏子の団結力に支えられ、 その赤誠こもる奉仕によって古社、名社のおもかげの 保存につとめつゝ、現在に至っている。 −参道案内より(一部誤字のまま)− |
【 敬満神社 (島田市) 】