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神麻續機殿神社
かんおみはたどのじんじゃ
三重県松阪市井口中町
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式内社 伊勢國多氣郡 麻續神社 |
伊勢から県道37号線を松阪に向かう。
松阪市に入ってすぐに、右折して北上。
近鉄の踏切を超えて2〜3Km進むと、
畑の中に大きく鬱そうとした森が見えてくる。
倭姫命が御巡幸の時、飯野の高宮に皇太神を奉祭したおり、
長田郷に機殿を立て、麻績社または河崎社と号し、
後に、岸村に遷して岸社と称したという。
その後、衰退していたが
天武天皇の御代に、流田郷服村に神服織機殿神社と合わせて一殿として再建。
天智天皇八年に焼失し、その後、両殿を離して再建。
さらに白河天皇承暦三年、飯野郡井手郷に遷されたという。
その後も荒廃が続いたが、
最終的に享保三年に津藩主藤堂氏によって再興された。
皇大神宮に奉る神御衣を織る御機殿の鎮守の神を祀る神社で、
皇大神宮所管社。
式内社・麻續神社の論社。
通称、「上機殿(かみはたどの)」とも呼ばれ、道に案内もある。
境内に入ると、周囲とはまったくの別世界だ。
蚊や蜂が居なければ、ずっと座って居たいような静かな世界。
正殿の右には八尋殿(正殿より大きい)がある。
境内には他に小祠が6つ。正殿玉垣内に2つ。
これらが、末社八所だろう。
『三國地誌』には、東宝殿(八幡神)・西宝殿(春日神)・
摂社稚産霊神祠・三狐神祠・四宮祠・土宮祠・葵祠・寅祠とある。
社域の杜 |
境内入口 | 参道 |
正殿と八尋殿 |
正殿、垣内の両脇に2祠 | 八尋殿 |
境内左の2祠 | 境内右の4祠 |
神麻續機殿神社 櫛田川東側堤の上を北に進み、堤から東 へ道を下がると松阪市井口中町に出る。北方にこんもりと した森と、入口の鳥居が見える。(近鉄線「漕代」駅下車、 徒歩で北方へ二・五キロメートル) この森中に、皇大神宮所管社神麻續機殿神社と同神社末社八所がご鎮座になっている。 同域内に萱葺で、千木、鰹木のある八尋殿があり、この殿内で荒妙(あらたえ、麻布)が奉織される。 五月と十月の十四日、皇大神宮及び荒祭宮で行われる神御衣祭(かんみそさい)に、こ の八尋殿で奉織された荒妙と、神服織機殿神社の八尋殿で奉織された和妙(にぎたえ、絹布)がたて まつられる。神宮神職が五月と十月の一日から十三日 まで両神社に各一人参向し、地元の青年が古い伝統の ままに奉織を奉仕している。神麻續機殿神社は、御機 殿(八尋殿)の鎮守の神をおまつりしているが、古く 麻続(おみ)氏がおまつりしていた社である。 神服織機殿神社 神麻續機殿神社の森から、さらに北 方へ二キロメートル進むと、松阪市大垣内町の田の中 に、同じような森が見える。森の中に皇大神宮所管社 神服織機殿神社及び同神社末社八所がご鎮座になって いる。御機殿の鎮守の神をおまつりしているが、古く は服部氏がおまつりしていたものである。ここの八尋 殿で、和妙(絹布)が同様に奉織される。 −『お伊勢まいり』− |
【 皇大神宮所管社 神麻續機殿神社 】