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総社神社
そうしゃじんじゃ
長崎県壱岐市芦辺町湯岳興触
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長崎県の壱岐、芦辺町にある。
壱岐の中央部、382号線から芦辺へ抜ける道の途中にある。
この道沿いに興神社がある。
興神社は天手長神社(一宮)の候補神社だが、
そこから西へ500m程の曲がり角にある民家内の道を進み、
竹林へ登って100m強の位置に、石祠が祀られている。
いろいろな資料に、その存在が記されていたが、
詳細な場所がわからず、また住所もマチマチだった。
興神社へ参拝した時、ちょうど興神社の氏子の方がおられ、
お聞きした。自信が無いということで、
わざわざ、他の家の方にも聞いていただいた。
曲がり角にある家の中の道であり、わかりにくい場所なので、
そちらに、一声かけて下さい、ということだった。
その家に行ってみると、宅前で畑作業をしておられたので、お願いした。
「これから登られますか?」
「はい」
「かなり急な道だから、気をつけてくださいね」
まだ、陽は高いのだが、竹林の中は、暗い。
少し滑りそうになりながら登ると、頂上付近が少し開け、
二本の木に縄をかけた、その奥に、石祠が祀られていた。
民家裏の山中だが、荒れた様子はなく、
山道も確かに急ではあったが、歩きやすかった。
石祠の前は壇になっており、祭祀の継続を想像させる。
現在は、ほとんど個人宅にあるような感じなのだが、
付近の住民の方にも、よく知られており、
最初に道をお聞きした方は、
「位の高い神さんを祀っている」と表現した。
このような場に出会うと、「祀り」は、立派な社殿ではないのだと痛感する。
総社神社、地元では「ソウシャ」と呼ぶが、当社の存在が、
総社の近くに鎮座する興神社=天手長神社=一宮説の有力な傍証となっている。
今でもたまに、僕のように、訪ねてくる人がいるらしい。
竹林の山道 | 境内 | 石祠 |
境内 |
【 総社神社 (壱岐) 】