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阿麻氐留神社
あまてるじんじゃ
長崎県対馬市美津島町小船越字河岸川三五二
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式内社 對馬嶋下縣郡 阿麻氐留神社 |
長崎県対馬市にある。
上対馬と下対馬の中間地点、美津島町小船越に鎮座。
対馬空港から382号線を北上し、万関橋を越えて5Kmほど。
日本海側の小船越浦と、朝鮮海峡側の深浦の距離が300mほど。
船で往来していた古代においては、
日本海と朝鮮海峡を繋ぐ場所で、
実際に船で越えていたのだろう。
382号線沿いに境内入口があるが、
空港からだと逆方向を向いているので、鳥居は見逃す。
境内入口の鳥居扁額には「阿麻氐留神社」と刻まれている。
鳥居をくぐり、階段を上ると、もう一つの鳥居。
さらに階段を上ると、社殿のある狭い境内。
拝殿の後方に瓦葺の本殿がある。
『對州神社誌』には、三所権現と記されている神社。
『大小神社帳』には、照日権現とあり、祭神は天津向津姫神。
明治以前、両部神道の時代には、「照日権現」と呼ばれていたらしい。
『神社大帳』では、祭神は対馬下県主、日神命またの名を天照魂命で、
高御魂尊の後裔であるとある。
式内社・阿麻氐留神社に比定されている古社で、
貞観十二年三月、正五位下に叙されている。
社殿の脇に、石祠が一つ。詳細は不明。
境内 |
階段上の鳥居 | 拝殿内部 |
社殿 |
鳥居扁額 | 境内社の石祠 |
天日神命(ヒニミタマ)。津嶋縣直の祖神として、『神名帳考
證』にも「阿麻氐留神是天日神命也」とあり、『特撰神名
牒』は、山城の天照御魂神社、丹波の天照玉命神社等と同
じく、当社も天照國照彦火明命なるべし、と考定してゐる。
阿麻氐留といふのは天照であり、それは本来この地方の神
名で、「天照神」だつたのではないか。それはまた照日神(テルヒノカミ)
とも称したことは、『対馬神社誌』に明らかである。
−『式内社調査報告』− |
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