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能理刀神社
のりとじんじゃ
長崎県対馬市上対馬町芦見字スダリ274
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式内社 對馬嶋上縣郡 胡簶御子神社 |
長崎県対馬市にある。
上対馬の東側、芦見に鎮座。
芦見川の河口近くだが、道路から外れた山の麓に鳥居があり、
山中に社殿がある。
参拝当日、鳥居下に軽トラックが止まっていた。
鳥居を撮影していると、運転手の方が脇へ動かしてくれた。
扁額に「能理刀神社」と刻まれた鳥居をくぐると
右手に狭い階段があり、その上に境内社らしき新しい社殿。
地図には天道神社と書かれている。
参道を進むと、もう一つの鳥居。
その奥に狭い参道があり、上っていくと当社社殿がある。
参拝は10月だったが、
参道の階段や社殿の周囲は蜘蛛の巣だらけで
ちょっと苦労した。
式内社・胡簶御子神社の論社の一つ。
社伝によると、
当地は海祇の神蹟にして、神功皇后三韓征伐の行在所。
また、雷大臣命の亀卜所の旧跡であるという。
かつては熊野三社権現とも称し
永禄年間、伊奈郡主宗調昌が神領を寄進し、社殿を造営した。
『大小神社帳』には、境内社として
仮殿社があり、神功皇后御昼休所であるという。
場所は「権現山之右脇山下」とあるので、
鳥居横の境内社が、仮殿社だろうか。
拝殿には桐紋が付けられていたが
本殿の屋根には四目紋が付いていた。
社域 |
鳥居扁額 | 参道階段 | 境内社 |
境内参道 |
拝殿 | 本殿 |
『大小神社帳』では、隣村足見村の熊野権現(現在能理
刀神社)を胡簶御子神社に当てられてゐる。これは卜部の
関係した古社といはれるが、神功皇后の行宮の跡と伝へ、
海神の伝説がある。また収蔵された祭祀用具のなかに、板
で作つた胡籙(シコ)と見られる儀器があつたことは注目したい。
−『式内社調査報告』− |
【 能理刀神社 (芦見) 】