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元嶋神社
もとしまじんじゃ
長崎県対馬市豊玉町唐洲字妙見647
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式内社 對馬嶋上縣郡 大嶋神社 |
長崎県対馬市にある。
上対馬の南西側に突き出た、唐州の妙見崎に鎮座。
小さな湾を一周する道は非常に狭く車は徐行必至。
妙見浦は風待浦として、緊急の避難地として有名らしい。
その妙見浦に面して、道のそばに境内があり、
境内の周囲は、コスモスが咲いていた。
鳥居扁額には「元嶋神社」と刻まれていたが、
その脇に、小さな鳥居があり、小粒の石が積まれている。
その前に、金属製の小さな鳥居があり
その鳥居にも「元嶋神社」と記されていたが、
これはなんだろう。
境内に拝殿と本殿。
拝殿は小屋のような雰囲気だが、本殿は立派な構えだった。
創祀年代は不詳。
妙見崎にあり、妙見社と称していた古社で
式内社・大嶋神社の論社でもある。
延喜式写本により、「大嶋神社」「本嶋神社」の二通りの表記がある。
通常は「大嶋」とされているが、当社は、「本嶋」として有力。
『對州神社誌』には、鎮宅霊符北辰妙見とあり
『大小神社帳』には、唐州北辰妙剣社(祭神不詳)とある。
『神社大帳』には、百済の第三皇子・琳聖太子の霊であると。
社域とコスモス |
鳥居扁額 | なんだろう |
拝殿 | 本殿 |
境内から海 |
現在の社傳は、『神社明細帳』に、
勧請年来歴不詳。唐洲の地韓土に対峙し、常に外寇に
際しては要衝の地たり、故に邊要に鎮衛とし且つ王朝
の時に在ては渡唐皆此地に風を待ち、海上安全の守護
神とす。古神職阿比留家は対馬大掾の裔にして、応永
二年命を受け、阿比留政行以来代々本宮の詞官となり
三十五代を相続す。國主崇敬の神社にして祭費皆國主
より支出したり。…
とあり、帆船時代には風待浦として、また緊急の避難地と
して知られてゐた。
−『式内社調査報告』− |
【 元嶋神社 (対馬) 】