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天諸羽神社
あまのもろはじんじゃ
長崎県対馬市上県町佐護深山
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式内社 對馬嶋上縣郡 天諸羽命神社 |
長崎県対馬市にある。
上対馬の北西部、佐護の深山に鎮座。
382号線が佐護川と交わって、カーブしている場所。
集落の後方、寺の裏山の中腹、林の中に境内がある。
寺の住居の横から登るが、狭い山道でわかりにくい。
辺りを歩き回ったが見つからず、通りがかった地元の方に聞く。
山道を少し登ると木の鳥居があり、
鳥居扁額に手書きで「天諸羽神社」と書かれていた。
鳥居の先に後ろ向きの社殿がある。
炭焼き小屋のような建物の裏に
小さな祠らしいものがあるのみ。
創祀年代は不詳。
通称は、つのかみ大明神。
『神社大帳』には、津ノ神社とある神社。
式内社・天諸羽神社の論社となっているが、経緯は不明。
当社の近くに春日神社があるが
『大小神社帳』等の資料では、春日神社を論社としていた。
だが、近くの当社が天諸羽神社と名を改められたようだ。
この山の中腹 |
鳥居 | 鳥居扁額 |
社殿 |
拝殿 | 本殿の祠 |
神社明細帳に記載された由緒は、これも至極簡単で、 創立年月由緒等不詳、社格明治七年村社に被列。 とあるが、『對州神社誌』には、当社を「つのかみ大明神」として、次のやうに記してゐる。 (略) この「つのかみ明神」の北方に、春日明神といふ社があ り、『對州神社誌』が「神体・社・祭礼無之」といとも簡 単に片付けた小祠だが、『大小神社帳』はこれを古号天諸 羽神社と考定した。そして『津島紀事』や『島誌』もこれ を天諸羽と述べてゐる。しかし今現地で天諸羽と称してゐ る神社はこれではなく、古つのかみ明神の社なのである。 それは前記「村より西之方…永福寺領内」といふ記事 と、当社の位置が一致してゐることから明かである。そ して古春日明神は、現在も春日神社として存在してゐる。 −『式内社調査報告』− |
【 天諸羽神社 (佐護深山) 】