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角上神社
とかみじんじゃ
長崎県壱岐市石田町湯岳射手吉触トカミ山
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長崎県の壱岐、石田町にある。
郷ノ浦港から約5Kmほど。
芦辺町へ向う道の途中にある角上山(114m)山頂にある。
『式内社調査報告』には「道という道もない山上の神」
とあったので、覚悟して臨む。
角上山の周りを歩きながら、登れそうな道をさがし、
林へ分け入り、藪をかきわけて進む。
が、行き止まり。そんなことを数回繰り返し、山中の畑に出た。
ここも行き止まりか、と畑の入口らしき場所に出ると、道があった。
どうやら、上まで続いている感じだったので、歩く。
自動車でも通れそうなほどの道を進むと、
なんと、境内があった。鳥居前には、広くはないが
駐車可能な空地になっている。
なんのために「やぶこぎ」したのか。
『式内社調査報告』の記事は古かったようだ。
それでも、林の中に、幾つかの石碑や仏像を発見したし、
それなりに楽しい思い出にはなった。
角上山は、通称「トカミ山」と呼ばれ、
当社もトカミ神社と言われているが、
延喜式ではツノカミと訓がある。
トカミは、トの神。壱岐では河川の渡し場を「ト」と呼ぶらしく、
渡りの神であるようだ。
当社の近くにには、覩上神社(トカミ)なども存在している。
角上山 |
境内 | 猿田彦神 |
境内 |
境内の木 | 社殿 | 境内から鳥居 |
【由緒】延宝四年(一六七六)六月橘三喜は式内社の調
査に際して壹岐郡角上神社をここに査定した。藩主松浦鎮
信は木鏡と石保古良を献納した。 『神社帳』に「とかみ」角上神社小二十四座の内延宝四 年新勧請木鏡石祠を奉らる。 【祭神】素盞嗚尊 昭和十三年三月十六日若宮神社合祀により追加。 相殿に仁徳天皇、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇。 深江田原が沼澤であった古代の、山形ト神、鶴木ト神、 みさきト神等一連のト神ではあるまいか。深江田原、木田 田原が一望のもとに見渡される。 境内社猿田彦神。 −『式内社調査報告』− |
【 角上神社 】