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永倉神社
ながくらじんじゃ
福島県西白河郡西郷村大字長坂字長坂36

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式内社 陸奥國白河郡 永倉神社 |
福島県西郷村にある。
白川駅の北西2Km、東北自動車道を越えた長坂にある。
小振りの鳥居が住宅の横にあり、先の見えない参道が続く。
参道を歩き、緩く右手に曲がると、林の中。
木々の生い茂る社域の中に、階段があり、
階段上に青い屋根の社殿が鎮座。
木漏れ日が無ければ、ちょっと怖いかも。
創祀年代は不詳。
式内社・永倉神社に比定される古社。
文徳実録にその名が見える。
明治2年に山火事で社殿等を消失してしまったらしい。
その頃までは、神明宮と呼ばれていたが、
明治5年に、永倉神社と戻したという。
鎮座地の長坂は、永倉のことで、長畔の転化らしいが、
「倉(クラ)」から「坂(サカ)」に、どのようにかわるのかわからないが、
磐座(イワクラ)、磐境(イワサカ)となにか関連するのだろうか。
相殿に、熊野三社と八雲神社。
本殿は神明造だが、青いトタンの屋根。
境内には稲荷神社と道祖神、石祠などがあり、
井戸跡のようなものもあったが、詳細は不明。
参道入口 |
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境内 ![]() | 社殿から参道 ![]() |
社殿 ![]() | 本殿 ![]() |
稲荷社 ![]() | 道祖神 ![]() | 石祠 ![]() |
西郷村指定第九号(平成九年十二月二十二日指定) 名称 永倉神社
永倉神社は、文徳帝の斉衡二年(八五五年)
官社に列し延喜式神名帳(九二七年)に載
る白川郷七社の一つである。今より一一二〇年前といえば世は平安初 期で、唐文化が着々国風に定着しようとし ていたとはいえ、地方への浸透は遅れがち であった。 そのころ、都を遠く離れた当長坂にこの ような社格の神社が祀られているという歴 史の古さと共に誇らしさを感ずるものである。 長坂はもと永倉であり永倉は、長畔の転 化ともいわれるから農耕集落の発達が早か ったのであろう。 明治二年(一八六九年)山火事の類焼にあ い、社殿及び宝物什器等消失し、往時の風 格は失われたが、その由緒により当時の歴 史を偲ぶことができる。 本村最古の神社である。 −社前案内板− |
【 永倉神社 (西白河) 】
