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賀茂小鋭神社
かもおとのじんじゃ
宮城県石巻市福地字加茂崎72
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宮城県石巻市にある。
石巻駅の北東10Kmほどの福地に鎮座。
石巻駅から北上し、北上川沿いに30号線を東へ。
加茂崎で少し南へ入ると、境内入口の鳥居がある。
参拝日は、朝から小雨が降っていたが、
当社に到着した頃は雨はあがっていた。
エアコンの効いた車内から外へ出ると、
湿気のため、カメラのレンズが曇ってしまい、
写真の一部に妙な効果が現れ、これはこれで幻想的。
ということで、敢えてレンズを拭かずに参拝開始。
参道の階段を登ると、境内は緑一色。
樹木鬱蒼とした深遠で、
草木から立ち上る水分も良い雰囲気。
階段を登ると、石碑の並ぶ広い場所に出るが、
そこで右折してさらに階段を登ると、正面に社殿がある。
拝殿は比較的新しく、後方に流造の本殿が立っている。
創建年代、鎮座の由来等は不詳。
一説に、往古、桃生国国主紫桃氏の祖が、
京都の上下加茂社を勧請して、
現社地の南西の山神の地に祀り、
後、現在地に遷座したという。
明治四十一年、
村内の船魂神社・八雲神社・山祇神社・大雷神社を合祀。
翌四十二年、
稲荷神社・宇奈堤神社・日枝神社・靇神社・蛇霊神社を合祀。
拝殿前の賽銭箱には、橘の紋が刻まれていた。
一般に、加茂系の神社は葵を紋としているのだが、
これは小鋭神社としての神紋だろうか。
ひょっとすると、無関係な紋であるかもしれないが。
社殿へ続く参道階段の左右に境内社らしき祠。
左手のものは、お堂のような形状。
右手には、通常の祠と、小さな石の祠がある。
『式内社調査報告』では、
境内社として雷神社・稲荷神社・醫師神社の名が記載されている。
あるいは、稲荷神社二社と疱瘡神社の三社であるとも。
『平成祭データ』には、山神神社と秋葉神社とある。
山神神社は、現在地に遷座する前の鎮座地、山神にあるのだろう。
境内入口 | 鳥居 |
境内 |
境内 |
参道左の堂 | 参道右の境内社 |
拝殿 | 本殿 |
社殿 |
賀茂小鋭神社(延喜式内社)
桃生六座の一つで平安時代(八〇
〇年代)に設置されている。古くは
小田神ととなえ、小鋭神社と称した。
後、京都加茂別雷神社の分霊を得て
合祀され、以来、賀茂小鋭神社と称
されている。奥の院に御神像七体が安置され、 ほとんどが木像カヤ材一木造りで、 鎌倉時代初期の作である、内、五体 は昭和三十一年、県重要文化財の指 定をうけた。 神社の境内は広く、樹令数百年の 杉、松が茂っていて深遠である。 −社前案内板− |