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大島神社
おおしまじんじゃ
宮城県気仙沼市亀山1
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式内社 陸奥國桃生郡 計仙麻大嶋神社 名神大 |
宮城県気仙沼市にある。
気仙沼の沖に浮ぶ大島に鎮座。
気仙沼港の観光桟橋から船に乗って25分。
ちょっと気持ちが悪くなり始めた頃に、浦の浜港に到着。
当日は快晴で、ギラギラと太陽が照る中、
港から200mほど東にある亀山リフトの乗り場へ急ぐ。
不安定なリフトにのって、亀山山頂付近まで登り
そこから歩いて山頂(235m)を目指す。
当初、大島神社は、この亀山の山頂にあるものと思い込み
汗をかきながら登ったのだが、
愛宕神社という小さな神社と展望台があるのみ。
付近をウロウロし、獣道のような草叢にも入ってみたが見当らず、
山頂のリフト乗り場に戻り、神社の場所を聞いた。
亀山リフト |
山頂の愛宕神社 | 愛宕神社 |
山頂リフト乗り場へ車で登って来ることができるが、
その車道を10分ほど下った場所に境内がある。
山頂から下ってくる道が、208号線と交わる場所。
境内入口の鳥居は、208号線に面して建っている。
鳥居をくぐり、階段を登ると境内。
正面に社殿があり、拝殿の後方、高い場所に小さな本殿。
社殿の右手に社務所があり、左手には境内社らしき祠が一つ。
創祀年代・由緒等は不詳。
通称は、御田神様。
古くは、太田ノ神社・田ノ神ノ社・島明神とも称した神社。
明治三年、大島神社と改称し、明治八年、村社に列した。
御神体として巨石を祀っているという。
式内社・計仙麻大嶋神社の有力な論社。
計仙麻(けせま)は、気仙沼のことだろう。
また、太田ノ神社とも呼ばれたことから、
式内社・小鋭(おとの)神社の論社とする説もある。
拝殿の扁額にも描かれているとおり、
当社の神紋は、「八曜に月」。
月の周りに8つの星が並んだ紋。
九曜紋の中央の星が月になっている紋で初めてみた。
参拝を終え、どうやって帰ろうかと少し悩んだ。
山頂リフト乗り場まで戻って、リフトで降りるか、
このまま208号線を下るか。
山頂までは15分程だろうが、炎天下の登り。
帰りの船が出るまでまだ時間があるので、
208号線を歩いて下ることにした。
真夏の林を抜ける車道を、散歩気分で歩き出した。
木々の中を歩き、水音に耳を澄まして気持ちが良かったが
かなりの距離があり、港に着いた頃には汗だくだ。
港で船を待ち、船に乗って、気仙沼へ戻る。
鳥居 |
階段上の社殿 | 社殿 |
社殿横から |
境内社(八幡?) | 境内 |
拝殿の龍の彫刻 |
拝殿扁額 |
本殿 | 拝殿 |
祈願成就の御田の神様
金華山以北では最も古い歴史と格式を有する、延喜式内社桃生六座の名神大社。この神社は、今からおよそ一千年以上も前の文献にもその名が出てくる程古く、蝦夷の民心の安定帰服と開拓の安寧を祈念して創建したものと言われる。大島神社は別名『御田の神様』と言われ、御祭神は『倉稲魂神』という。 なぜ、此の四方を海で囲まれた大島の神社が『御田の神様』なのか。 大島神社の伝承の一つに、神霊として奉る巨大な石の上にお田植の季節になると『たにし』が上り、毎夜青い光を放っていたと言う。 昔の人々がこう言う異変事を神事として祭ったことから、お田の神様と言う名がつけられた。 地理的には農耕の神としてよりも海上安全、大漁満足を祈願する海の人々の参拝が多いが、家内安全、交通安全、商売繁盛祈願の人々の参拝も絶えない。 −『平成祭データ』− |