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於呂閇志胆澤川神社
おろへしいさわがわじんじゃ
岩手県奥州市胆沢区若柳字下堰袋48
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式内社 陸奥國膽澤郡 於呂閇志神社 |
岩手県奥州市胆沢区にある。
水沢駅の西10Km近く、397号線の北側、胆沢川の側に鎮座。
東側に参道入口があり、朱の鳥居と社号標が立つ。
参道を進むと境内。石の鳥居が立ち、正面に東向きの社殿。
入母屋造本殿の脇には、多くの石碑が立っている。
社殿の右手に境内社があるが、詳細は不明。
当社は、於呂閇志神社と胆澤川神社の合併社。
胆沢川神社は、大同二年(807)坂上田村麻呂による勧請。
胆沢川の水神を祀った神社。
於呂閇志神社は、西方10Kmにある猿岩を「作神」として祀ったもの。
社伝によれば、広仁元年(810)嵯峨天皇により勧請された。
猿岩付近の地名が颪江(おろしえ)というところから、於呂閇志と変化したとされる。
明治40年に、胆澤川神社と合併し、現在地に祀られ、
於呂閇志胆澤川神社と改称された。
境内の案内や『平成祭データ』記載の由緒には、
胆澤川神社祭神は水速女命となっているが
現在の祭神の中に水速女命は含まれていないようだ。
また、於呂閇志神社祭神に木花咲耶姫命ともあるが含まれていない。
参道入口 | 社殿 |
境内 |
石碑が並ぶ | 拝殿 |
境内横の鳥居 | 本殿 | 境内社 |
当社から397号線をさらに10Kmほど進むと、石淵ダムがある。
ダムから川を渡って、湖の南側に猿岩という小山があり、
そこに当社奥宮が鎮座しているという。地図 →
石淵ダムから猿岩の下を通るトンネルまで道が続いている。
地図ではトンネル入口付近に、奥宮へ通じる道があるはずだが、
草が茂っていてよく分からなかった。
もうちょっと探していれば見つかったかもしれないと、今更後悔している。
猿岩トンネル |
於呂閉志胆沢川神社
当神社は、明治四年に「於呂閉志神社」と「胆
沢川神社」を同床に合祀した延暦一七年(七八九)
の延喜式神名帳に記載された神社です。胆沢川神社は大同二年(八〇七)坂上田村麻呂 の勧請と伝えられ、祭神は水速女命として水 神様を祀る神社であり、祭日は、九月十二日で ある。 於呂閉志神社は、元来石淵地区の猿山に鎮座 する。「於呂閉志神社略縁起」によれば広仁元年 (八一〇)、嵯峨天皇の勧請と伝えられています。 祭神は、須佐男之命、木花咲耶姫命を祀り、祭日 は四月二九日、この春の例祭には、神の「よりし ろ」となる椿、隈笹、お札からなる「御守札」を 配る作神様として神事がみられます。 本殿には、方一間木造入母屋造で、桟唐戸に は黒漆塗に金泥をもって竹に雀、九曜紋並びに 桐紋を描いた旧伊達宗章廟厨子が収納されて います。江戸時代初期の様式美が窺えます。 −境内案内より− |