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 いむべ
[徳島旅行] 徳島県徳島市二軒屋町2−48

式内社 阿波國麻殖郡 忌部神社 名神大 月次新嘗
旧國幣中社

御祭神
天日鷲命

徳島市にある。
JR徳島駅の南、約2Kmの二軒屋町に鎮座。
438号線の西側に参道入口があり、入口横には祇園社がある。

参道の階段を登って行くと、境内。
境内の前(東側)には、境内社が2つ並んでいる。

鳥居をくぐると、正面に拝殿。
拝殿の後方、垣の中に流造の本殿が立つ。

参拝は、参道の階段を登るだけで汗が噴出すような七月の暑い日。
境内の水道で顔を洗って、木陰でしばらく休憩した。

当社の創建は、明治25年。

式内・忌部神社は、長く不明であったが、
吉野川市山川町山崎の忌部神社が比定され、
明治5年、国幣中社に指定されたが、
式内・忌部神社は、美馬郡貞光にあったという説もあり、
明治7年、調査の結果、太政官布告。
翌明治8年、正式に国幣中社に列せられた。

が、その後も論争が絶えず、
明治14年、美馬郡西端山を忌部社地と変更。

が、これに山崎側が反発。
太政官は、その妥協策として、
現社地である徳島市内に社地を定める通達を出し、
明治14年、美馬郡西端山を旧社地として遷座、
明治18年、現社地の北側にある金刀比羅神社に仮遷座。
明治25年、社殿の竣工とともに現在地へ遷座された。

論争に終止符を打つ、なかなか大胆な妥協策ではあるが、
なぜ、当地に決めたのだろうか。

『日本書紀』では、祭神・天日鷲命は、
天照大神の岩戸隠れの際に、木綿(ゆう)を作った神とある。
この木綿は、白い繊維。

また、『古語拾遺』によれば、祭神・天日鷲命は、
天照大神の岩戸隠れの際に、津咋見神とともに、
穀(かじ)の木を植えて、一夜にして白和幣を作った神。

当社の案内では、穀木と麻を植えた神として説明され、
麻殖郡は、麻を植えた古事に因む名前とし、
天日鷲命を「麻植の神」とされている。

が、『古語拾遺』では、天日鷲命が植えたのは穀の木
麻を植えたのは、長白羽神で伊勢の麻続の祖となっているのだが。

「穀」の字は本当は少し違う。
禾の部分が、「一の下に木」となるのが正しい「かじ」の文字。

拝殿の賽銭箱や、提灯には菊紋が付けられていたが、
穀(かじ)を植えた神なので、当社の紋は、梶紋なのだ。


阿波国総鎮守忌部神社略記

鎮座地 徳島市二軒屋町二丁目四十八
御祭神 天日鷲命
 太古天日鷲命は、穀木(かじ)麻を植え製紙製麻紡織の諸業を創始され特に天照大御神が天の岩戸にお隠れになった時、白和幣(しろにぎて)をつくり神々と共に祈祷(いの)られ天の岩戸開きに大きな功績を挙げられた。
 その子孫は忌部と称し国家祭祀の礼典を掌り、神武天皇の御代阿波国に下りこの郷土を開拓し代々朝廷に荒妙御衣(あらたえみそ)(穀木、麻で織る)を貢上し、それは大嘗祭(天皇即位の大礼)の用に供された。
 麻植郡の名も麻を植える事から起きたものである。
 このように天日鷲命を奉祭する忌部神社は忌部族すなわち徳島県民の祖神を祭り古来阿波の国総鎮守の神社として朝野尊崇篤く延喜の制には官幣大社に列せられ、且つ名神祭の班幣に預かり(名神大社)西国随一の格式の大社として、四国一宮とも称せられた。
 文治元年源義経八島合戦のみぎり太刀一振を奉納、那須与一は弓矢を奉納、更に文治三年源頼朝御供料として田畑一千町歩を寄進したしたことが伝えられている。
 当社は中世以降兵火にかかり久しくその社地が不明であったが明治四年国幣中社に列せられ、明治七年その所在地を麻植郡山崎村とされたが、同十四年美馬郡西端山村に遷祀、さらに明治十八年徳島市の金刀比羅神社へ仮御遷座、同二十年現在地に新社殿成り奉遷鎮祭し奉った。
 昭和二十年、戦災のため社殿をはじめ主要建物をほとんど焼失し、現在の本殿は昭和二十八年拝殿は昭和四十三年に復興されたものである。
境内地、約一万二千坪
祭日、例祭十月十九日、鷲替え神事
摂社、五所神社、美馬郡貞光町西端山吉良鎮座

−『平成祭データ』−





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