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 やくらひめ
[徳島旅行] 徳島県徳島市国府町矢野531

式内社 阿波國名方郡 天石門別八倉比賣神社 名神大 月次新嘗
阿波國一宮
旧県社

御祭神
八倉比売命

徳島市の西部、国府町にある。
192号線から、狭い道を西へ入ると鳥居があり、
その横から上って行く。
気延山の東麓は、阿波史跡公園となっており、
古代の家などが復元展示されていて、
駐車場も完備されている。


当社へはその駐車場からさらに登って行き、
木の鳥居をくぐって、鬱蒼とした樹林の階段を登る。

当社の鎮座地は、杉尾山という小山で、この山自体が御神体らしい。
地元では「杉尾さん」と呼んでいるようだ。

八倉比賣の八倉は、志賀剛によると、
気延山を主峰とする南北に並ぶ小峰を表したもの。

一般に、「八倉」の「八」は「多くの」を表している。
「倉」を「峯」とするのも悪くないが、
古墳や神の座と解し、多くの神々(墓)を統べる女神と見れないだろうか。

本殿周囲にも木々が茂り、本殿をうまく撮影できなかった。
神社の裏100m程の所に、下記案内にある、
五角形の青石の祠があり、山麓附近には五角形の井戸もあるらしい。
興味のある人は探してみると面白いかもしれない。

でも、五角形に拘っているのは興味深い。
五芒星(ペンタグラム)を信仰する人々がいたのだろうか。
瀬戸内海対岸の播磨や隣の土佐には、陰陽道ゆかりの地が多いのだが。


天石門別八倉比賣神社略記
式内
正一位
八倉比賣神宮
御祭神大日孁女命(別名天照大神)
御神格 正一位、延喜式に記録された式内名神大社である。
仁明天皇の承和八年(八四一)八月に正五位下を授けられ、清和天皇貞観十三 年(八七一)二月二十六日に従四位上を次第に神階を昇り、後鳥羽天皇の元暦 二年(一一八五)三月三日正一位となる。
御神紋抱き柏
 当社は鎮座される杉尾山自体を御神体としてあがめ奉る。江戸時代に神陵の一部を 削り拝殿本殿を造営、奥の院の神陵を拝する。これは、柳田国男の「山宮考」による までもなく、最も古い神社様式である。
 奥の院は海抜一一六米、丘尾切断型の柄鏡状に前方部が長く伸びた古墳で、後円部 頂上に五角形の祭壇が青石の木口積で築かれている。青石の祠に、砂岩の鶴石亀石を 組み合せた「つるぎ石」が立ち、永遠の生命を象徴する。
 杉尾山麓の左右に、陪塚を従がえ、杉尾山より峯続きの気延山(海抜二一二米) 一帯二百余の古墳群の最大の古墳である。
 当八倉比賣大神御本記の古文書は、天照大神の葬儀執行の詳細な記録で、道案内の 先導伊魔離神、葬儀委員長大地主神、木股神、松熊二神、神衣を縫った広浜神が記さ れ、八百萬神のカグラは、「嘘楽」と表記、葬儀であることを示している。
 銅板葺以前の大屋根棟瓦は、一対の龍の浮彫が鮮かに踊り、水の女神との習合を示 していた。古代学者折口信夫は天照大神を三種にわけて論じ、「阿波における天照大 神」は、「水の女神に属する」として、「もっとも威力ある神霊」を示唆しているが、 余りにも知られていない。
 当社より下付する神符には、「火付せ八倉比賣神宮」と明記。
 鎮座の年代は、詳かではないが、安永二年三月(一七七三)の古文書の「気延山々頂よ り移遷、杉尾山に鎮座してより二千百五年を経ぬ」の記録から逆算すれば、西暦三三 八年となり、四世紀初の古墳発生期にあたる。しかも、伝承した年代が安永二年より 以前であると仮定すれば、鎮座年代は、さらに古くさかのぼると考えられる。

矢野神山 奉納古歌
妻隠る矢野の神山露霜に にほひそめたり散巻く惜しも
柿本人麿(萬葉集収録)

 当社は、正一位杉尾大明神、天石門別八倉比賣神社等と史書に見えるが、本殿には 出雲宿祢千家某の謹書になる浮彫金箔張りの「八倉比賣神宮」の遍額が秘蔵され、さ きの神符と合せて、氏子、神官が代々八倉比賣神宮と尊崇してきたことに間違いない。
 古代阿波の地形を復元すると鳴門市より大きく磯が和田、早渕の辺まで、輪に入り くんだ湾の奥に当社は位置する。
 天照大神のイミナを撞賢木厳御魂天疎日向津比賣と申し上げるのも決して偶然では ない。
 なお本殿より西北五丁余に五角の天乃真名井がある。元文年間(一七三六―四一)まで 十二段の神饌田の泉であった。現在大泉神として祀っている。
 当祭神が、日本中の大典であったことは阿波国徴古雑抄の古文書が証する。延久二 年(一〇七〇)六月廿八日の太政官符で、八倉比賣神の「祈年月次祭は邦国之大典也」 として奉幣を怠った阿波国司をきびしく叱っているのを見ても、神威の並々でないこ とが感得され、日本一社矢野神山の実感が迫ってくるのである。

−境内案内板−





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