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波宇志別神社
はうしわけじんじゃ
[秋田旅行] 秋田県横手市大森町八沢木字保呂羽山1−1  Zenrin Data Com Maps display !!


五本骨扇に月丸

式内社 出羽國平鹿郡 波宇志別神社
旧県社

御祭神
安閑天皇
合祀
火産靈神 須佐之男命 菊理姫命 大日靈命 菅原道眞 金山毘古命
稻倉魂命 大名持神 少彦名命 岩戸別神 誉田別神 八意思兼命
伊邪那岐命 經津主命 猿田彦命 天津御女命 健御名方命 應神天皇
大山祇命 大山咋命

秋田県横手市。
大森町にある保呂羽山(438m)の山頂近くに鎮座。
東北地方には幾つか保呂羽山と称する山があるが、
保呂羽山信仰のオリジナルはここ。

以前、保呂羽山を目指して、周囲をドライブしている時に、
楢岡川に沿って走る265線で、雰囲気の良い森を発見。
森の前に鳥居が立っていたので、車を止めて探索したことがある。
ほろわの里公園にあるその森は、波宇志別神社の神楽殿の杜だった。

場所はこのあたり →   Zenrin Data Com Maps display !!

鳥居をくぐり、参道を歩くと、右手に扇型の池。
境内は綺麗に整備されていた。
当日は、雨が激しく降っていたが、森の中はシトシト雨。
暗い参道の奥、雨に煙る神楽殿が美しかった。

ということで、今回も神楽殿を先に参拝。
保呂羽山は、女人禁制の山であり、楽器の演奏や歌舞も禁止。
よって、麓に神楽殿を設けていたようだ。
以前は、本宮とも呼ばれていたらしいので、
ここが里宮として機能したのかもしれない。
なお、現在社務所は木ノ根坂にある。

今回は天気も良くて、明るい境内だったが、
ちょっと、記憶と違う。
前回は、もっと緑も濃く活き活きとしていたと記憶しているが、
それは、雨のせいだったのかもしれない。


神楽殿の森

参道

神楽殿

扇池

重要文化財 波宇志別神社神楽殿のあらまし
 保呂羽山波宇志別神社の創立は縁起によれば奈良時代中ごろの天平宝宇元年 (757)と伝え、延喜式神明帳に記載される県内屈指の古社である。本殿はここか ら4キロメートルほど西方にある標高438メートルの保呂羽山の山頂に鎮座する。
 神楽殿はかつては弥勒堂とも本宮とも呼ばれ、大友家と守屋家が両別当とし て永く守り伝えてきた。毎年5月8日の例祭では、湯立神楽の神子舞が行われ ている。
 建立年代は室町時代の末ごろと考えられるが、太い柱や巨大な舟肘木や桁な ど、簡素で雄大な構造は古代建築の風格がある。形式は両流造という珍しいもの で、木材は主に杉を用いており、内部の柱は直径52センチメートルもある。
 屋根は杉の手割り板を用いたこけら葺である。内部は背面寄りを三室に間仕 切り、桃山時代初めの天正12年(1584)の墨書のある大規模な厨子を備えている。 この厨子の壁板は鎌倉時代初め(1200年前後)に製材された杉材を用いているこ とが判明し、前身の建物の木材を再用したことが考えられる。
 平成2年から4年にかけて解体修理が行われ、建立当時の姿に復原を行った が、軒から上方と側面の妻飾りの破風や懸魚は江戸時代初めの寛永14年(1637) 修理時の形式となっている。
 神楽殿は室町時代の建物として貴重なものであるが、桃山時代に鎌倉時代の 木材を再用して厨子を造りくわえ、江戸時代に軒と屋根の改造を行っている。
しかし、その姿は平安時代風の雄大さを保っているなど、建物自体に数々の歴 史的経過を秘めている。また神社は奈良時代からの由緒を持つが、ハウシワケ という不思議な呼称はその起源を先史時代にまで導く響きがある。
 ここ千数百年の壮大な歴史物語の空間への入り口である。

−参道案内−


神楽殿の参拝を終え、いよいよ保呂羽山へ向う。
保呂羽山は、神楽殿の西方4Kmの位置。
29号線から、山頂近くまで車道がウネウネと続いている。

山頂付近、車道から北へ登る道があり、車でも入って行けそうなコンクリート道。
その入口にゲート(開いていた)がある。
前回、保呂羽山を訪れた時は、車はこれ以上入ってはいけないのかと思い、
ゲート前の空き地に車を止めて、歩いて登ったが
車で入っても特に問題はなさそうな感じだった。
というわけで、今回は、行ける所まで車で登る。
しばらく登ると、登山道入り口に到着。
山道入口から、約500mで山頂に到達するので、そこからは歩いて登る。

山道を少し登ると、「かご立場」
佐竹藩の殿様は、ここで籠を下りて登ったらしい。
麓からこの地点まででも、かなりの距離がある登り坂。
家来は大変だ。

「かご立場」の先に、普賢菩薩を祀る下居堂
保呂羽山は女人禁制の山だったので、女性はここでお参りをした。
下居堂を通過すると、鎖場があり、数mの急な岩場。
前回は雨の降る中、ズルズルと滑りながら苦労して登ったが、
天気が良ければ、特に問題は無い。

さらに登ると、「子守り石」
子守りに夢中になった女性が、
女人禁制の神域へ入ってしまい、神の怒りで石にされた姿だという。
子守りに夢中で、先ほどの鎖場を登って来たというのだろうか。
ちょっと話に無理があるだろう。伝説にもある程度のリアリティは欲しいぞ。

この「子守り石」の近くに急坂の土の道がある。
前回、雨の降る中、その道を登り始めたところ、
ズルズルズル〜っと滑って、道から外れて落ちそうになった。
呼吸を整え、再度登ってみたが、
同じように滑ってしまい、かなり怖い思いをした。
しばらく思案したが、結局、山頂を諦めて下山。
下居堂の横の水溜りで、泥だらけになった手を洗ったのだ。


ということで、ここから先は未知の道。
今回は天気が良いので、楽々と駆け上がり、
さらに登ると、峰の道。別名「一夜盛」
一夜にして土を盛り、峰続きにしたという。

「岩割りの木」を過ぎると最後の登り坂。


かご立場

下居堂

子守り石

一夜盛

岩割りの木

かご立場
 佐竹藩のおとの様 は、保呂羽山の神様 を深く信仰していま した。
 お参りに来たとき は、この場所でかご をおりて、歩いて登 ったと言われていま す。ここから山が険 しくなってきます。

下居堂
 昔、保呂羽山は、女 の人は登ってはいけな い山とされていまし た。そのため、女の人 たちは、この下居堂で 神様をお参りしたと言 われています。
 下居堂には辰年・巳 年生まれの人の守り神 がまつられています。

子守り石
 昔、保呂羽山は、女の人が 登ってはいけない山でした。
 あるとき、子守りに夢中に なった女の人が、ついつい山 道に足をふみ入れてしまい ました。そのため、神様のい かりにふれ、石にされたと言 われています。
 子どもを背負っている女 の人に見えますね。

一夜盛
 この周辺は、東側(右側)が 佐竹藩、西側(左側)が亀田藩 の領地になっており、峰を境に 領地が分けられていました。
 ここは、領地を広げようとし た佐竹藩が、峰境に土を盛り、 峰を一続きにした場所です。村 人を集め、一晩で峰続きにした という謂から「一夜盛」の名前 が付けられました。

岩割りの木
 その昔、岩のくぼみに落ち た小さな種は、わずかな割れ 目に根をのばし、成長を続け ました。それから、種は岩を 割り、何百年も経て、大地に しっかりを根をはった立派な ブナの木になりました。
 残念なことに、二本のうち の一本は、平成十二年の大雪 で折れてしまいました。

−参道案内−


地図を見ると、山頂から100mほど西の位置に社殿。
正確には判らないが、たぶん南向き。

社伝によれば、天平宝宇元年(757)八月、
神主大友吉親が、大和国吉野の蔵王権現を勧請し、
金峰と称したのが始まり。

代々、大友家が祭祀を行っていたが、
佐竹氏が秋田へ転封してきた頃、
大友家当主が幼かったため、
神楽役として歌舞神事を担当していた守屋家が神事を行うようになり、
以後、大友家と守屋家によって(争いながら)祭祀が続けられた。
嘉永六年、正月の神事の際、
守屋家に参籠していた信者が大勢焼死した事件により
守屋家は配流され、以後は、大友家が祭祀を行っている。

祭神は、蔵王権現と同じと考えられる安閑天皇
近世には、安閑天皇の他に、天日鷲命も主祭神であったらしく、
天日鷲命の方が古くから(修験道以前)の祭神であるとの説もある。
保呂羽山信仰は、地主神が猛禽信仰と結合して成り立ったもので、
神使は山鳥らしく、鷲の名を冠した神が採用されたのだろうか。

神紋は確認できなかったが、『全国神社名鑑』には、
「五本骨の扇に日の丸」が神紋だと記されている。

神楽殿境内に、扇池という扇型の池があり、
池の中央に、日の丸を象った丸い島もあった。

「五本骨扇」は、当地を支配した佐竹氏の家紋。
庇護者の家紋を神紋として用いたものと思われる。
が、佐竹氏の家紋は、「五本骨扇に月丸」なのだ。
よって、当社の神紋は、本当は日の丸じゃなくて月の丸だと思う。


境内

社殿

社殿


最終更新日:2013/10/09
【 波宇志別神社 保呂羽山波宇志別神社 (横手市) 】

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