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佐麻久嶺神社
さまくみねじんじゃ
福島県いわき市平中山字宮下81  Zenrin Data Com Maps display !!


三巴



式内社 陸奥國磐城郡 佐麻久嶺神社
旧郷社

御祭神
五十猛命

福島県いわき市にある。
いわき駅の南東4Kmほどの平中山に鎮座。
常磐バイパスと滑津川が交差するあたりの丘の上に境内がある。

境内入口は東向き、やや南寄り。
参道の先に、木々のこんもりとした丘があり、
丘の麓に赤い木造の鳥居が立っている。
鳥居扁額には「延喜式内佐麻久嶺神社」と書かれている。

鳥居をくぐり、急な階段を上ると境内だが、
境内裏側に駐車場があり、
駐車場からは階段を上らずに境内に入ることができる。

で、参道階段を上ると正面に堂々とした社殿。
向拝の突き出た入母屋造の拝殿があり、
拝殿の後方に、朱色のやや小さめな流造の本殿がある。

境内の社叢は、暖地植生として
いわき市の天然記念物になっている。
境内の背後を地図で見ると、
綺麗に区画された団地のようだ。
ずっと昔は、このあたり全部が広大な森だったんじゃないだろうか。
などと考えながらの参拝。

参拝は東日本大震災から3カ月後の6月。
天気が良くて眩しい日だった。

社伝によると、
慶雲元年(704)四月七日、紀伊国名草郡の
日前国懸大神の祭神一柱の分霊を勧請したのが創祀。

ただし、祭神・五十猛命は、
日前国懸大神ではなく、伊太祁曽神社の祭神なので
伊太祁曽神社から勧請したというのが正しいようだ。

昔は日前国懸神宮の地に、伊太祁曽神社が鎮座していたらしく、
両社の混同があるのだろう。

当社の俗称を木船明神とする記録もあるが
これは、当社の近くの貴船神社との混同なのだそうだ。

式内社・佐麻久嶺神社に比定された古社で、磐城七社の一つ。
磐城七社とは延喜式神名帳陸奥國磐城郡記載の七座のことだろう。

五十猛命は、日本に木種を蒔いた有功神(いさをしのかみ)とも称され、
『神詣で』では、当社の社号・佐麻久嶺は、
「いさをし神」の「さ」、木種を「蒔く」の嶺(美称)であるという。
たんに、鎮座地名が「佐加麻久」の嶺であるという説もある。

ただし、祭神に関しては異説もあり、
石城国造の祖・神八耳命であるとする説もある。

源頼義(あるいは義家)が奥州遠征のときに祈願し、供田を寄進。

明治九年十一月郷社に列した。

拝殿の屋根に三巴紋が付いており、
『全国神社名鑑』にも神紋は巴紋と書かれているのだが
拝殿前の提灯には、なぜか橘の紋が染められていた。
当社とは関係ないかもしれないが、とりあえず載せておく。

社殿の左手に八坂神社がある。
他にも境内には幾つかの境内社が散在している。
僕が社名を確認したものは八坂神社と古峯神社だけ。

一つの祠に稲荷社ともう一つ祀られていたが
たぶん、子安神社だと思う。

その他に『平成祭データ』には、
熊野神社と諏訪神社の名前が載っているが
社名を確認できなかった祠のどれかだろう。

中山に鎮座しているため、通称は中山様というらしい。
駐車場側の鳥居が、貫が左右に出ていない形式で
美作の中山式なのは、偶然だろうか。


社頭

鳥居

参道

境内

拝殿

修本殿

手水舎と舞殿

八坂神社

未確認

子安・稲荷

古峯神社

未確認

雲見型灯籠

御神木

境内裏、駐車場側の鳥居(中山式?)


【 佐麻久嶺神社 (いわき市) 】

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