[HOME]  >  [神社記憶]  >  [北海道東北地方]  >
メニューを消去する。ページを印刷するために。 印刷用ページ


湯殿山神社
ゆどのさんじんじゃ
山形県鶴岡市田麦俣字六十里山7  Zenrin Data Com Maps display !!
語られぬ湯殿にぬらす袂かな  芭蕉

三つ巴


朱印のページへ!!

旧國幣小社

御祭神
大山祇命 大己貴命 少彦名命

あるいは、湯殿山大神 あるいは、彦火火出見尊

山形県朝日村にある。
鶴岡から寒河江へ向かう112号線(月山花笠ライン)から、
案内に従って、湯殿山方面へ向かうと湯殿山ホテル前。
ホテルの左手に、湯殿山有料道路入口があり、ここからは有料の道。
有料道路終点・仙人沢には、大きな駐車場と、大鳥居、湯殿山参籠所がある。
ここから、湯殿山神社へは、一般車通行止めなので、
歩いて行くか(30分程度)、専用バスで登る(5分)。
バスの終点からは、石段の参道。
この辺りから、参道に「撮影禁止」の文字が並ぶ。
神域・霊場・霊域ということで、この先は、撮影してはいけないのだ。


石段を少し登った後、沢へ向かって下ると到着。

当社から月山へは約3時間。山歩きの御夫婦が登っていく背中が見えた。

当社に到着すると、まず、裸足になるように言われ、
受付で、お守りと人形(ひとがた)をいただき、
御祓いを受け、人形に身体の穢れを移して水へ流す。

裸足のまま、奥へ進むと、いきなり御神体がある。
授与所の建物や、左手奥に境内社があるが、
本社には社殿は無いのだ。

本来は、人に語ってはいけない霊場なのだそうだが、
御神体は、簡単に描くとこんな感じ。

湯殿山ご神体

まず、正面の鏡に参拝する。
その後、黄褐色の巨石の左側から登っていく。
御神体である巨石の上を温泉が流れており、裸足に、湯が心地よい。
当社は出羽三山の奥宮で、羽黒山・月山と歩いてきた修験者が最後に訪れる場所。
足湯の効果が、霊験なのかもしれないと考えながら登り、
背後を進むと行き止まりには、いくつかの石碑。
その向うに滝が見える。ここは滝を祀っている場所。

月山羽黒山とともに出羽三山と称される
湯殿山(1504m)の中腹、1100mの渓流のほとりに鎮座。
6月1日に開山され、11月初旬に閉山される。
実際は4月下旬(つまりGW)から参拝はできるらしい。

期間限定の神社なので、通常は、羽黒山の出羽神社合祭殿で祭祀が行われる。

月山・羽黒山の奥宮として、羽黒派修験者の崇敬が篤い神社で、
参拝当日も、参籠所から多くの白装束の集団が登って行った。

大鳥居のある仙人沢から専用バスで登る道には、多くの石碑が祀られている。
参拝後の下りくらいは、歩いてみる方が良いかもしれない。

湯殿山ホテルから112号線へ戻る時に、西側の道を選ぶと六十里越街道。
ウネウネとした狭い林道のような道で、ちょっと楽しい。
大型車は走行禁止。


大鳥居

大鳥居

湯殿山かな?

出羽三山神社参拝の栞

信仰の山・精霊の山・修験の山―国立公園・出羽三山

涼しさやほの三か月の羽黒山
雲の峰幾つ崩て月の山
語られぬ湯殿にぬらす袂かな
有難や雪をかほらす南谷
松尾芭蕉『おくのほそ道』

其玉や羽黒にかへす法の月
芭蕉、元禄二年(一六八九)盛夏出羽三山登拝の折認める「天宥別当追悼句文」

日本人の源郷(げんきょう)・出羽三山は、千四百有余年の歴史と伝統をもつ我が国有数の信仰のお山であり「羽黒派古修験道(はぐろはこしゅげんどう)」の道場です。

出羽三山とは−出羽国(でわのくに)(山形県など)にある月山(標高一九八四㍍)、湯殿山(同一五〇四㍍)、羽黒山(同四一四㍍)の三つのお山の総称で、三の数字は古来“聖数”とされ全国にその例は数多(あまた)あります。

出羽三山神社(でわさんやまじんじゃ)とは−月山頂上に月山神社、羽黒山頂に出羽(いでは)神社、湯殿山の中腹に湯殿山神社が夫々鎮座(ちんざ)されていますが、三つの神社を合わせて通称「出羽三山神社」といっています。また、月山神社と湯殿山神社は冬季の参拝が無理であることから羽黒山の出羽神社に三神を合祭し「三神合祭殿(さんじんごうさいでん)」と称し、恒例の祭典は三神社同時に合祭殿で行われます。

三山神社の御祭神は−月山神社は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御弟神であられる月読命(月読みの命)、出羽神社は出羽国の国魂(くにたま)であります伊氐波神(いではのかみ)と稲倉魂命(うかのみたまのみこと)、湯殿山神社は大山祇命(おほやまつみのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀っています。他に広大な神社境内には、百一末社(まっしゃ)と総称される神々の社(やしろ)があって八百万(やおよろず)の神々が祀られています。

御開山の年と御開祖は−今を去る千四百余年前の推古天皇元年(五九三)に、第三十二代崇峻天皇の皇子・蜂子皇子が、奈良の都からはるばる日本海を北上しこの地においでになり三本足の霊烏(れうう)の導きにより羽黒山を御開山され、次いで月山と湯殿山を開かれました。当社では蜂子皇子を「御開祖」と敬仰(けいぎょう)し、平成五年(一九九三)が開山の年から数えて千四百年に当ることから盛大に「御開山一、四〇〇年祭」を執り行い、年間を通してさまざまな奉祝記念行事や事業を行いました。

出羽三山神社の歴史と信仰は−御開山千四百余年、という類稀(たぐいまれ)な永い歴史と伝統をもつお山だけに時代によりさまざまな変遷がありました。そもそも出羽三山神社は自然崇拝、山岳信仰の“古神道”から発した神社ですが、平安時代の初め仏教の強い影響を受けて「神仏習合(しゅうごう)」し、明治維新の「神仏分離(しんぶつぶんり)・廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」まで真言宗、天台宗など多くの宗派によって奉仕され鎌倉時代には「八宗兼学(はっしゅうけんがく)のやま」とも称されました。その為出羽三山信仰は他に例を見ない“多様にして限りなく深い信仰世界”を今に育(はぐく)み、「東(ひがし)三十三ケ国総鎮護」として篤く尊崇(そんすう)されています。
主な参拝所と見どころ

羽黒山−特別天然記念物・羽黒山表山道(二、四四六段の石坂)杉並木(一・七㌔)/須賀滝(すがのたき)/天然記念物・爺杉(じじすぎ)/国宝・羽黒山五重塔/史蹟・南谷(みなみだに)(芭蕉逗留地)/斎館(さいかん)(茶室など)/蜂子神社/三神合祭殿と鏡池(かがみいけ)/羽黒山霊祭殿/重要文化財・建治の大鐘/御開祖・蜂子皇子墓/天宥社(てんゆうしゃ)/出羽三山歴史博物館(羽黒鏡、芭蕉資料、出羽三山資料など多数。四月下旬〜十一月二十三日まで。有料)/吹越(ふきごし)神社と吹越篭堂(こもりどう)(山伏修業)

月山(七月一日〜九月中旬)−月山中宮(なかのみや)/東補陀落(ひがしふだらく)/御浜池(おはまいけ)/仏生池(ぶすいけ)/行者返し(ぎょうじゃがえし)/塞の河原(さいのかわら)/月山神社本宮(御室)(おむろ)/月山神饌池(しんせんいけ)/月山一帯の高山植物群落(お花畑)

湯殿山(四月下旬〜十一月上旬)−湯殿山神社本宮大鳥居(仙人沢)/行人塚(ぎょうにんづか)/仙人沢参篭所(せんにんざわさんろうじょ)/御沢掛け(おさわがけ)(巡拝)/御滝神社/湯殿山神社本宮巡拝/齋藤茂吉歌碑/湯殿山月光坂(がっこうざか)

俳聖・芭蕉と出羽三山
元禄二年(一六八九)盛夏、俳聖・松尾芭蕉は「奥の細道」行脚(あんぎゃ)の途次(とじ)、羽黒山南谷(みなみだに)などに七泊し出羽三山を登拝して念願の“奥詣で(おくもうで)”をはたされ、山内で蕉風の真髄・「不易流行」説を感得(かんとく)しました。



【 湯殿山神社 】

ボーダー




北海道・東北地方
japanmap
全国 北海道・東北地方 関東地方 甲信越地方 北陸地方 東海地方 関西地方 中国地方 四国地方 九州・沖縄地方
北海道
札幌市 中央区
函館市

青森県

岩手県

宮城県
伊具郡 丸森町
遠田郡 涌谷町
塩竈市
加美郡 加美町
加美郡 色麻町
角田市
刈田郡 蔵王町
気仙沼市
宮城郡 七ケ浜町
宮城郡 利府町
栗原市
黒川郡 大衡村
黒川郡 大和町
黒川郡 富谷町
柴田郡 大河原町
石巻市
仙台市 太白区
多賀城市
大崎市
登米市
東松島市
本吉郡 南三陸町
名取市
亘理郡 亘理町

福島県

秋田県

山形県