ひのくま・くにかがす
和歌山県和歌山市秋月365


式内社 紀伊國名草郡 日前神社 名神大 月次相嘗新嘗
式内社 紀伊國名草郡 國懸神社 名神大 月次相嘗新嘗
紀伊國一宮
旧官幣大社

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御祭神
日前神宮
日像鏡 を御霊代に、日前大神
相殿 思兼命 石凝姥命

國懸神宮
日矛鏡 を御霊代に、國懸大神
相殿 玉祖命 明立天御影命 鈿女命

境内式内社 紀伊國名草郡 麻爲比賣神社 境内末社菟佐神社

天照大神が天岩戸に隠れた時、思兼命の立案で、
石凝姥命によって鋳造された鏡を掲げて、
天照大神を招きだす作戦が実行された。

最初に造った鏡は、神達の御意に合わず、
再度作り直した鏡は、「美麗」であり、作戦に使用された。

ここに祀られている鏡は、その最初の「御意に合わない」鏡であり、
「美麗」な鏡は、伊勢神宮に祭られる八咫鏡である。

当社の起源は、神武天皇が天道根命を紀伊国造とし、
宝鏡を御霊代に、天照大神を祀らせたのがはじまりだが、
「失敗作」を祀っているというのが不思議だ。
このことについて、以下の話が興味深い。

天道根命は饒速日尊に随伴した神々の一柱である。
饒速日尊は、最初に降臨した神だが、
次に降臨した天孫瓊々杵尊の後裔神武天皇に恭順している。
日像鏡は最初に鋳られた鏡だが、意に合わず、
次に鋳られた八咫鏡は美麗であった。

さらに、瓊々杵尊には武神は随伴していないが、
饒速日尊には、三十二人の防衛、五部人、五部造、
天物部等二十五部人など、多くの神々が随伴し、
天道根命は武神の一柱であったと考えられ、
国懸神宮には、日矛鏡が祀られている。

これらを総合すると、
日前大神=饒速日尊
国懸大神=天道根命(紀氏の祖)
と考えられないか。

『釈日本紀』には、『大倭本紀』曰くとして、
天孫降臨の際、鏡三面と鈴を奉じ、
一つの鏡は天照大神の御霊代・天懸大神
一つの鏡は天照大神の前御霊(さきみたま)・国懸大神
としている。
他の鏡と鈴は天皇の御食饌神となり、巻向の穴師の社の大神である。


伊勢神宮が内宮・外宮と分かれており、
内宮は天照大神、外宮は豊受大神を祀っている。
これは、日輪を象徴とする天空の神と
稲(農作)に関わる大地の神を祭ったものと考えられる。
日前國懸神宮に関しても、同様に、
天の神として日前があり、大地の神として國懸があるのかもしれない。



和歌山市秋月にある。南海貴志川線日前宮駅の北。
鳥居をくぐり、参道を北へ進むと、突き当たり。
左へ行くと日前神宮、右へ行くと國懸神宮がある。
正面には奥へ続く道があるが、結界されており、
一般の参拝者は進めない。何があるんだろう。

古社図を見ると、護摩堂や酒殿、多くの建物があったようだ。


資料提供 神奈備にようこそ