|
式内社 宮中神 座摩巫祭神五座の一 福井神 大 月次新嘗 式内社 宮中神 座摩巫祭神五座の一 綱長井神 大 月次新嘗 稲荷神,福井神,綱長井神 |
|
座摩(ゐかすり)は、居所知(ゐかしり)の意で、この五座の神は宮所(いはゆる大宮地)守護の神である。五座みな官幣の大社で、祈
年祭のほか月次・新嘗両祭の班幣に預る。貞観元年生井神・福井神・綱長井神・波比岐神・阿須波神に従四位上
を授け奉つた。延喜四時祭式(下)には、座摩巫奉レ斎神祭の幣帛の目が見える。初めの井神三神は、人の生活
に一日もなくてはかなはぬ井水を守ります神である。すなはち生井は、生々活発の井水とたたへたもの、福井は、
幸井・栄井で、繁栄の井水とたたへたもの、綱長井は釣瓶を吊す綱の長くして、深く清い井とたたへたものである。 因にいふ、今、上京区室町通今出川下福長町に、福長神社とい ふ社がある。稲荷の神と福井神・綱長井神と祀るところから福長 大明神といふが、後の二神は、神祇官の西院に祀られた座摩巫の 祭る神五座のうちの二座で、豊臣秀吉が聚楽第を築いたとき、そ の第内にあつたが、廃第後、現在の地に移したと伝へ、水神とし て崇敬されてゐる。境内地三十一坪余あり。 町家の間にはさまれた狭い土地で、社殿も二尺×三尺の小さな ほこら程度に過ぎないが、町内住民が当番を定め毎月朔日、十五 日に献灯を欠かさず、毎年二月、十一月に初午祭並びにお火焚祭 を執行つてゐる。 −『式内社調査報告』− |