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式内社 紀伊國那賀郡 荒田神社2座 旧村社 高魂命,劔根命(高魂命五世孫、荒田直の祖) 天疎向津姫命,氣長足姫命,譽田別命,大山咋命,大山祇命,天忍穂耳命 『神社明細帳』 合祀社 山王神社,八王子神社 |
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祭神高魂命は即ち高御産巣日神(古事記)であっ
て、劔根命はその五世孫にあたり、その子孫に葛城直があ
り、荒田直もその一族であって、「劔根命之後」である。 『名所図会』によれば、当社は「荒田の直が祖高魂命、お よび劔根命」を祀ったことになる。葛城直といえば、「九 州日田の豪族として、神武天皇の東征に従」(『姓氏家系大 辞典』)ったと考えられ、おそらくは紀伊国とも無縁ではな かったろうし、荒田別は、紀伊国荒河戸畔の女を母にもつ 豊城入彦命(崇神天皇紀)四世の孫であって、鹿我別らと共 に、神功摂政四十九年(三六九)には、卓淳国に渡り、新羅 国を破った(神功皇后紀)武将たちであって、紀氏を代表す る紀水軍とも関係深かったと思われるし、更に摂社に「丹 生都比賣神」を祀っていることなどよりして、古代紀伊国 とも縁故深く、この地に祀られたものと考えられ、地方豪 族の尊信も高かったことと思われるが、これを證する資料 はない。 −『式内社調査報告』− |