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玉津島神社
たまつしまじんじゃ
和歌山県和歌山市和歌浦中3−4−26  Zenrin Data Com Maps display !!


玉に割菊


波に兎

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式外社 玉出嶋神 三代実録
旧村社

御祭神
稚日女尊 息長足姫尊 衣通姫尊 明光浦霊

和歌浦湾へそそぐ和歌川の河口部にある。

当初、稚日女尊のみを祀っていたが、
後に、稚日女尊を尊崇する神功皇后(息長足姫尊)を合祀。
さらに、衣通姫尊を合祀し、女神三神を祀る。

創祀年代は不詳。
玉津島一帯は玉出嶋とも呼ばれ「三代実録」にある玉出嶋神と考えられる式外古社。
天照大神の御妹・稚日女尊を祀り、
その後、神功皇后と和歌の神・衣通姫を御勅命により合祀したという。

『和漢三才図会』によると、
聖武天皇神亀元年(724)、玉津島の行宮へ幸したおり、
弱浦(わかのうら)という名を改めて、明光(あか)の浦とした時、
衣通姫尊が示現して歌を詠んだ。
立ち帰り又も此の世に跡たれん名も面白きわかの浦浪

『和歌山県神社誌』では、第五十八代光孝天皇の夢に出現し
上記の歌を詠んだとある。

以来、衣通姫尊が主祭神の位置になり、
住吉、人丸と並んで、和歌三神と呼ばれるようになった。

衣通姫尊は、容姿が美しく、艶色が衣を通して光り輝いたほどの女性。
『古事記」では第十九代允恭天皇の皇女軽大郎女(かるのおほいらつめ)の別名。
『日本書紀』では允恭天皇の皇后・忍坂大中津姫の妹。
允恭天皇は深く寵愛し、別に殿宇を藤原に造り潜かに行幸したが、
皇后の嫉妬にあい身を隠した、とある。

いかにも女神を祀るお宮、といった風情がある。
社殿後方は奠供山で、それほど高くない丘といったところ。
山頂からは和歌浦が見渡せる。

鳥居の右手の赤い塀は、小野小町の袖掛塀という。

拝殿奥に神門があり、垣内に一段高く前庭がある。
そこから階段上に本殿があるが、よく見えなかった。

社殿後方は、奠供山。山頂からの眺めは良い。
あいにくの曇空だったが、朝夕はきっと美しいに違いない。

当社の南、海沿いの道路の曲り角に、鹽竃神社がある。
窟の中に祠があり、安産の神。女陰か?


鳥居

鳥居脇の小野小町袖掛の塀

鳥居右の稲荷

拝殿

天然記念物
根上り松(鶴松)


拝殿


拝殿額

万葉歌碑

中門

良く見えない本殿

本殿

奠供山山頂から和歌浦

玉津島神社由緒略記
社傳によれば神代以前の創立 にして天照大神の御妹稚日女尊 を祀り後此の大神をいたく 尊崇せる神功皇后を併せ祀り 其の後光孝天皇の御脳を平 癒せしめられし衣通姫を御勅 命により合祀せらる。
小松天皇の勅願所として知られ 又住吉神社人丸神社とともに 和歌三神として朝野の尊敬 殊に厚く後西天皇以下八代の 御製宸筆を奉献せられ古来 京師より春秋二季官人の差遣 ありて祭祀を巖修あらせらる 参拝人各々福録寿楽を願ふと してかなはざるなしと言ひ伝へ らる大神なり
衣通姫神詠
たちかへりまたも此の世に跡たれむ
名もおもしろき和歌の浦波

−境内案内板−


神亀元年 甲子冬十月五日、紀伊国に幸しし時に
山部宿祢赤人の作る歌一首

やすみしし わご大王の 常宮と 仕へまつれる 雑賀野ゆ
背向に見ゆる 沖つ島 清き渚に 風吹けば 白浪騒き
潮干れば 玉藻刈りつつ 神代より 然ぞ貫き 玉津島山
(巻六−九一七)

返歌二首

沖つ島 荒磯の玉藻 潮干狩満ち い隠りゆかば 思ほえむかも
(巻六−九一八)
わかの浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺をさして 鶴鳴き渡る
(巻六−九一九)

和歌浦にある船頭山、妙見山、霊蓋山、奠供山、鏡山、妹背山の六つ の山は、もと小島で、当時それらはみな、玉津島山と呼ばれていた。 今は、その一つ、妹背山だけが、もとどおり島のまま残っている。

−境内万葉歌碑説明−


 このたびは、万葉のふるさと玉津島神社へようこそご参拝いただき ました。
 当社は「神つ世」から鎮リます古社で、三柱の女神様をお祀りし、 なかでも衣通姫尊様は「和歌の神様」として古くから敬われ親しまれ ております。(全国八万社中「和歌三神」の一つ)
 春日造りのご本殿は漆塗り最高の總蝋色仕上げで、屋外社寺建築と しては他に比類をみない絢爛たる貴責な文化財であります。
 神社背後の奠供山は聖武天皇様ゆかりの聖地で、頂上からは万葉の 御代歌枕の池として称賛された玉津島・和歌の浦のすばらしい景観を 今も展望することができます。
 なお、神様のご加護によりあなた様のご旅行のご安全と今後のご健 勝を心からお祈り申し上げております。

万葉のふるさと
和歌三神
諸願成就
玉津島神社

−『御参拝のしおり』−


鹽竃神社の祭神は、鹽槌翁命祓戸大神四座を配祀している。
元来玉津島神社の祓所であり、「輿の窟」と呼ばれた岩穴に鎮座。
天野丹生明神(丹生都比賣神社)の神輿が
玉津島神社へ渡御される慣わし(浜降り神事)があり
その際に、まず「輿の窟」へ渡らせ給ったという。


玉津島神社の祓所だった鹽竃神社

鹽竃神社

拝殿内部


【 玉津島神社 】

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