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北野天満宮
きたのてんまんぐう
京都府京都市上京区馬喰町  Zenrin Data Com Maps display !!


星梅鉢


荒枝付き
左陰三階松

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旧官幣中社

御祭神
菅原道真公
相殿東座 中将殿(道真嫡男) 相殿西座 吉祥女(道真妻)

境内 式内社
山城國葛野郡 伴氏神社 大 月次新嘗 伴氏社 菅原道真公の母君

山城國愛宕郡 高橋神社 神明社 天照大神 豊受大神  (『神名帳考證』では高橋連氏神

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京都府京都市にある。
京都駅の北西6Kmほどの馬喰町に鎮座。
京福北野線の北野白梅駅から
今出川通りを東へ400mほどの場所に境内入口がある。
参拝客が多いせいか、一之鳥居の前には多くのタクシーが客待ちをしていた。

鳥居をくぐると、影向松がある。
初雪の日に祭神・菅原道真公がこの松に影向して歌を詠んだという。

参道を進むと、参道西側に東向観音寺があり、
二之鳥居から少し歩くと、参道脇に伴氏社がある。
三之鳥居をくぐると、正面に楼門。
楼門をくぐると多くの境内社が並ぶ境内。
参道正面には、中門にあたる三光門。
三光門の東側に、織部燈籠がある。

三光門の後方に、拝殿と本殿があるのだが、
一九九九年に参拝した時には、拝殿の修築中で参拝できず
仮の本殿での参拝となった。
後日、修築が完了したので、雪の日に撮り直してきた。

太宰府とともに全国天神・天満宮の本宮、北野の天神さん。

祭神は学問の神として有名な菅原道真公
宇多天皇、醍醐天皇に重用された道真は、
延喜元年(901)藤原時平の讒言により大宰府に左遷され、
延喜三年二月二十五日に没した。

死後、藤原時平は三十九歳の若さで死亡。
さらに都では災異が頻発し、道真公の怨霊のたたりと考えられた。

そこで、延長元年、道真を右大臣に復し、正二位を追贈して
道真の怨霊を鎮めんとしたが、保明親王の子・慶頼王が五歳で死去。
さらに、旱魃や、清涼殿への落雷など、怨霊を鎮めることが出来なかった。

天慶五年(942)、右京の多治比文子に
北野の右近馬場に祀れとの託宣があった。
貧賤であった文子は、とりあえず自宅内に小祠に祀っていたが
天暦元年(947)六月九日に再度託宣があり、
近江国比良宮の禰宜良種の子・太郎丸にも道真の霊は右近馬場にありとの託宣があった。
そこで、文子、太郎丸と朝日寺の僧最珍等が協力して、
北野に社殿を造立したのが当社の起源。

参道西側にある伴氏社は、式内社・伴氏神社の論社の一つ。
だが、道真の母伴氏のためにあった五輪石塔を明治に撤去し
跡地に立てられたものらしいので、式内社とは考えにくい。
社前の鳥居は、「中山鳥居」と呼ばれる形式で
貫が柱を貫通していないもの。
岡山の中山神社にあるものと同じ形だ。

本殿西側にある神明社は、
『神名帳考證』において、式内社・高橋神社の論社とされ、
祭神は、高橋連氏神ではないか、とされている。
元は紙屋川ほとり、高橋の近くの小社で、高橋神明と呼ばれていた。
これには異説があり、元は奈良県の添上郡にあったとする説もある。

各門の前には、梅紋と松紋が描かれた提灯が下げられている。

太宰府に流された道真公が、都を想い、庭の梅を懐かしんで
東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ
と歌を読まれたところ、都の梅が飛来して来たという。
その飛梅に因んだ天神様の紋。

境内社に老松社があるように、松も菅原道真公に縁がある。
道真公は忠臣に松の種を持たせ、当地に播くように託された。
後、道真公の神霊が降臨された時、一夜にして多くの松が生じたという。

能「老松」には、梅津某が北野天満宮の夢の告げにより、筑紫の安楽寺を訪ねる。
そこで老人と男に有名な飛梅のことを尋ね、飛梅は紅梅殿というと教えられ、
さらに、同じく御神木である松は老松というと知る。
昔、秦の始皇帝が小さな松の下で雨宿りをした時、
松はたちまち大木となり葉を茂らせて帝を守ったという故事にならい、
梅津某は、松の下に寝て神のお告げを待つと、
老松の神霊が出現し、舞を舞ったという。

また、飛梅を追って来た松の伝説があり老松という。
その老松に因んだ(と思う)松紋も、当宮の神紋。

境内社が多いので次ページ以降に掲載。


今出川通りに面した境内入口に一之鳥居

鳥居をくぐると影向松

二之鳥居

参道西側に東向観音寺

三之鳥居

参道西側に式内社 末社伴氏社
菅原道真公の母君


伴氏社社殿

楼門

三光門(中門)

狛犬と梅紋

後西天皇御宸筆扁額

狛犬と松紋

珍しい織部灯篭、足にマリア像を刻んだキリシタンの灯篭だ。

拝殿

本殿

東門

北門

北野天満宮
 菅原道真公を祀り、一般に「北野の天神さん」と 呼ばれ、学問の神として崇められている。
 天暦元年(九四七)の創建と伝え、天徳三年(九五九) 藤原師輔によって社殿が整備され、天正十五年(一五八七) には豊臣秀吉が、付近一帯の松原で北野大茶会を催した。
 本殿(国宝)は、豊臣秀頼が、慶長十二年(一六〇七)に造 営したもので、権現造の代表的遺構である。また、中門は三光 門と呼ばれ、後西天皇筆の勅額「天満宮」を掲げている。
 宝物としたは、紙本著色北野天満宮縁起絵巻(国宝) など貴重な文化財を蔵している。
 毎年二月二十五日には梅花祭、十月四日には瑞饋祭が催さ れるほか、毎月二十五日の道真公の命日には多くの参拝者で賑う。

−境内案内より−


当宮は、贈太政大臣正一位菅原道真公をお祀した神社の総本社で、今から約千余年前村上天皇の天暦元年御神託により皇城鎮護の神として、当所に御鎮座。臣下として初めて官幣社に列せられ、一条天皇は始めて行幸されたが御一生を通じ、廿数度に及んだ。後代々の天皇の行幸せられるなど、皇室の御崇敬をはじめ、国民の尊崇も亦厚く、特に江戸時代に及んで幕府は庶民のために、全国に初等教育機関として、「寺子屋」を設立せしめると同時に、その精神的中心として菅公の分霊を当宮に求め、津々浦々に至るまで、神霊は「天神様」として庶民に奉斎され、また和魂漢才の精神は「学神」としての信仰を国民の間に確立せしめ、今日に及んだのである。
社殿は昔から朝廷及び将軍家が造営修繕に当られたので、現在の御殿は、豊太閤の遺命によって豊臣秀頼公が片桐且元を奉行として慶長十二年に造営せられた。三光門、絵馬所、神楽殿、東門、校倉等も皆其の時の建物で、本殿は八棟造と称せられ国家より国宝、重要文化財の指定をうけ、桃山建築の代表であり、その絢爛豪華さは謂うまでもないが、特に多数の現存桃山建築中でその創建当時の規模そのままに保存されているのは当宮が唯一のもので、神社建築史上でも、伊勢神宮、春日大社の如く、祭典の際庭上で執行されたのであるが、当宮現社殿の出現によって、初めて壮大な拝殿内でこれが執行されるに至ったことは、神社祭典史の上でも画期的のもので、後世の権現造の原型ともなり、本殿が八棟造と称せられ、以下諸建物の豪壮華麗なる姿とともに本邦国宝中第一級たるにはじない。
宝物には文道の大祖として古来朝野の崇敬一方ならぬ社のこととて、歴代の御宸翰、御寄進物、御物を初め、武将名家の献備品の内には国宝宝物が甚だ多い。中にも藤原信実画の北野根本縁起絵巻物の如きは、絵巻物の随一として世界的の名作で、其他行光行信光起画の各縁起も重要文化財である。古写日本書記(重要文化財)は校本として貴重なもので、北野本又は兼永本と謂われて名高い。刀剣中には源家重代の宝刀として名高い安綱作の鬼切丸(重要文化財)を始め名刀が少なくない。又、加藤清正奉納の日本地図大鏡は造鏡術並本邦古図の一として貴重なものである。

−『平成祭データ』−


 朱雀天皇の天慶三年(九四〇)七月、菅公の霊が右京七条の婢文子という者に託って、右近の馬場に棲みたいと言った。そこで村上天皇の天暦元年(九四七)に北野右近馬場に霊祠を移した。

 言い伝えによれば、同九年(九五五)三月に菅公の霊が良種〔良種は江州比良杜の禰宜〕に託って、北野に一夜に松千株が生える。そこに社を建て天満天神と崇むべし、と言った。そこで良種は北野の朝日寺の僧最鎮・法儀・鎮西らの許に行き、託宣の旨を語り、相議して文子と共に霊祠を営んだ。〔村上天皇の〕天徳三年(九五九)、右府(右大臣)藤原師輔公は篤く神徳を敬し、宝殿を造った。境内は大そう賑わった〔菅公逝去より五十六年に至る〕。ところが、同年九月二十三日に禁裏に火災があり、円融院の朝に休息するまで数度焼失した。新殿の天井板に一夜虫喰いがあって文字になっていた。それは和歌であった。

作るとも又も焼けなん菅原やむねの板間のあはん限りは

 ここに北野宮を改めて天子の造営とした〔それゆえ宮と称し、社といわない〕。その後神の祟りは徐ろに止んだ。一条院の正暦五年(九九四)二月、勅使を大宰府安楽寺に遣わし、太政大臣正一位を贈称した。神託があり、これより以後は皇基を護ろうといった、という。

−『和漢三才図会』−


もっと詳しい内容へ

【 北野天満宮 】

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