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仁科神明宮
にしなしんめいぐう
[長野旅行] 長野県大町市社1159  Zenrin Data Com Maps display !!

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旧県社

御祭神
天照皇太神

長野県大町市にある。
大糸線・信濃大町駅の南7Kmほどの社宮本に鎮座。

高瀬川に沿って51号線を南下し、
安曇沓掛駅から東へ高瀬川を越える334号線との交差点から
東へ上って行くと、参道入口の鳥居が立っている。
さらに参道を進むと境内入口。
入口の右手に駐車場があるので、ここまで車で来ることができる。

境内に入ると、参道脇に大きな三本杉。
中央の大杉は、昭和五十四年の突風で倒伏してしまったらしい。

さらに参道を進むと手水舎があり、左手に鳥居が立っている。
鳥居をくぐると、鬱蒼と木々の茂る神域。
参道を進み、階段を上ると社殿のある境内。
社殿は南向きに鎮座している。

鳥居正面に神門があり、神門の脇から奥へ入ると拝殿。
拝殿の右脇に、元御神木の根。
拝殿の後方、垣に囲まれて、中門・釣屋・本殿がある。

創祀以来、二十年に一度の立て替えが行われ
現在の社殿は、寛永十三年、松本藩主松平直政により造替されたもの。
大町の宮大工・金原周防により建てられ、
奈良時代から続く神明造の原初の形を伝えるものとして
国宝に指定されている。

本殿の左手奥には、立て替えのための仮殿がある。

創祀年代は不詳。
一説には、当地を開拓した仁品王を祀ったのが初めといい、
また、垂仁天皇の御宇、仁品王が勧請したとも伝えられている。

白鳳元年(672)、当国を巡視した皇極天皇の皇子が
仁科氏に命じて社殿を再築させ、十九の末社を創立したという。

その後、当地は伊勢内宮の神領・仁科御厨となり、
神領鎮護のため、仁科氏が伊勢内宮を康和年中(1100頃)に勧請。
日本七神明の一つと言われている。
日本七神明に関しては諸説あるが、いずれの説にも当社は含まれている。

古来、仁科氏滅亡後も歴代城主の尊信をうけ、
仁科六十六郷の総社として崇敬された古社。
仁科氏の頃は、伊勢同様に、式年造営は社殿すべてを立て替えていたが
松本城主が造営奉仕をするようになって以後は部分修理のみになっている。

穂高神社若一王子神社とともに仁科三大社の一つ。
中世以来の伝統を持つ「作始め」の神事が今も行われている。
明治維新までは流鏑馬の神事も行われており
日本武尊東夷を征する時、仁品王が従者を率いて矢原に陣し
賊徒平定後、当社にて流鏑馬を行ったのが起源であるという。

明治五年十一月郷社に列し、明治二十六年八月県社に昇格した。

境内には幾つかの境内社が祀られている。
手水舎の東奥には都波岐(椿)社。
そのそばに、疱瘡社と難胡社。

手水舎近く、神池の横には、
熊野社、白山社、鹿島社、春日社、三島社、北野社。

神門に向って、境内右手には簀社、武山社。
左手には、子安社、九頭龍社、下諏訪社、上諏訪社、
下加茂社、上加茂社。

神門の左手には稲荷(飯縄)社、伊豆社、八幡社。

『全国神社名鑑】には、末社二十二社とあるので
いくつか見逃したかもしれない。


参道入口

境内入口

三本杉

鳥居

鳥居

神門

社殿

拝殿

元御神木

国宝本殿

社殿案内図

都波岐(椿)社

疱瘡社、難胡社

熊野社、白山社、鹿島社
春日社、三島社、北野社


簀社、武山社

子安社、九頭龍社
上下諏訪社、上下加茂社

稲荷(飯縄)社
伊豆社、八幡社

仁科神明宮略誌
祭神は天照皇太神一柱で、むかし皇太神宮御領であった仁科御厨(みくりや)の地に勘請された。その創祀年代は明らかでないが、神宮雑例集によると後冷泉天皇の永承3年(1048年)にはじめて信濃に御厨が建立された記事が見えるので、この時のものではないかといわれている。神宮雑書信濃御厨の記事(建久3年8月註進)にも、麻績、藤長、長田の御厨とともに仁科御厨の名を連ねており、しかも仁科御厨に限り「件御厨往古立也」と註記してあるので、信濃でも最も古いことがうかがわれる。その昔、古族仁科氏がこの御厨に拠り、400年の長い間終始その神役に従い、また神明宮に奉仕して神事を怠らなかったことを回顧するとき感慨深いものがある。天正10年仁科氏が滅びてからは、松本城主小笠原貞慶が神領として朱印15石を寄進し、以後松本藩主代々の祈願所として、寛永14年からは黒印23石に改められ、かつ又除地として村内並びに一之瀬(八坂村)、堀之内(白馬村)、借馬、野口(いずれも大町市)等に田畑山林、また青木湖一面等を有し松本藩中最も多くの神領を保って明治維新に至った。そして仁科66郷の総社として郷土の人たちの崇敬が深く、またわが国7神明宮の一つにも数えられて神威は大いに振るっていた。明治5年11月には郷社となり、明治26年8月には県社に昇格した。
維新前の祭典と神事は、検校(けんぎょう)、神太夫(かんだゆう)、権頭(ごんのかみ)の3神主のほか、小祝(こほおり)以下28人の社人が抱えられて祭祀を掌り、例祭は藩主奉幣の下に2月9日(現在の3月15日)、6月16日(現在の9月14日15日)に行われ、2月9日には古式作始めの神事、6月16日には流鏑馬の神事が行われた。また6月16日の例祭には「御戸(みと)開きの祭」の伝統的な神事があり、正月、5月、9月の各14日には祈願祭を行って藩主の武運長久と部内の安穏を祈り「湯立ての神事」が行われた。また藩主吉凶祈願の際は太々神楽が献奏された。明治以後はすべて氏子が奉仕することとなったので3月15日の祈年祭に「古式作始めの神事」が行われる他は、ほとんど廃されて9月16日の例祭には神楽が献奏されることになり現在にいたっている。また近代になってから11月23日の新嘗祭が大祭として行われ、氏子は献穀を行って感謝の誠を捧げ、昭和になってからは「浦安の舞」が奉納されるならわしとなった。
「古式作始めの神事」は往古から行なわれてきたのであるが、文献上では今から約400年前、永禄9年作始めの舞台の記録を最古とする。現在とはやや異なった点もあるが、耕作の順序をうかがい知ることができる。現在では種まきの前に行われる「種占い」がその年の早生・中生・晩生の豊凶を知るものとして参拝者の人気を集めている。そして最後に歌上げ胴上げ芽投げなどが賑やかに行われる。流鏑馬はそのむかし仁科氏時代から行なわれたものであるが、江戸時代になっても6月16日は神明宮、翌17日は大町の若一王子神社で行なわれていた。明治の改革によって廃されたが、若一王子神社では今も尚盛大に行なわれており、鎌倉鶴ケ岡八幡宮並びに京都賀茂神社と並んで全国でも珍しい神事とされている。神楽は流鏑馬とともに仁科氏時代から伝承されているものといわれ江戸時代は藩主の吉凶祈願の際、随時献奏されたが、明治になってこれを流鏑馬にかえて秋の例祭に献奏することとなった。この神楽は面と装束をつけて古式ゆかしい笛と太鼓の楽に合わせて舞うものと、謡曲によって能楽のように演じるものとがあって、簡素でしかも神厳幽雅な気品を備えており、全国的にも類のないものとされている。
社殿の造営については創祀以来、皇太神宮にならって21年目ごとに式年造営の儀を奉仕してきたもので、永和2年(1376年)から21年目ごとに奉献された棟札が1枚も欠かすことなく保存されている。このように600年もの長いあいだ一度も欠かすことなく奉仕されてきた例は全国にもまったくないことであり、誠に貴い慣わしといわなければならない。しかしながら仁科氏が滅びてからは松本藩主がこれに代って奉仕したのであるが、寛永13年の御造営を最後として、その後はすべて御修造に留まり現在に至っている。現在の社殿は実にその時のものであり、300年を経ている。それからの御修造に当っても、巨大な用材が多く使用されるので、古例に法り高瀬川入神明宮御料林から伐木し御杣(みそま)当時の大町組、池田組、松川組の3組(北安曇郡全部、大町市及び南安曇郡穂高町の内有明北穂高)に科して奉仕させたのである。明治になってからその責任は氏子並びに崇敬者の双肩にかかったので、明治11年の式年御造営に当っては、11、12両大区会議、その後は北安曇郡市町村長会の決議によって負担的寄附を仰ぎ、この大祭を滞りなく続けてきた。尚、式年の年ごと八代神明宮(池田町大字陸郷)では当社の古材をもって御修理を行ない、大祭には当方から神職や関係者が参加して大祭を行なう慣わしになっている。

−『平成祭データ』−



最終更新日:2013/10/09
【 仁科神明宮 (大町市) 】

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