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石船神社
いわふねじんじゃ
[新潟旅行] 新潟県村上市岩船三日市9−29  Zenrin Data Com Maps display !!


三つ巴

式内社 越後國磐船郡 石船神社
旧県社

御祭神
饒速日命 水波女命 高靇神 闇靇神

新潟県村上市にある。
羽後本線岩船駅の北西3Km、 村上駅の南西5Kmの岩船に鎮座。
村上駅から日本海に面した345号線(旧道?)を南下し、
瀬波温泉を過ぎると、石川河口部にある岩船港の側。

石川を渡る橋の北側に境内入口があり、
緩やかに登る参道に、赤い鳥居。
立派な参道を登ると、突き当たりに大きな木が聳えている。

境内は広く、木々も多く、ゆったりとした雰囲気の神社。
参道を進むと、南向きの社殿があり、後方に本殿。

参拝は、八月中旬。夏休みの午後。
太陽は西に傾き、参道に影が延びはじめた頃。
暑かったはずだが、そういう記憶が無いのは、
社叢による日陰が心地よかったからだろうか。

ちなみに、当社社叢はヤブツバキの群生地として
天然記念物に指定されている。

創祀年代は不詳。
社伝によると大化四年(648)、蝦夷征討の前進基地として
磐舟柵が置かれた頃には、石の小祠があったらしい。

後、大同二年(807)、秋篠朝臣安人が北陸道観察使として
この地に下向した際に、越後国北方の鎮護の神として
京都の貴船神社の祭神を勧請し、
貴船大明神と称したが、
その後、正徳四年(1714)八月二十八日
旧号である石船神社に戻したという。
だが、土地の人々には、明神さまと呼ばれている。

祭神は、上記のように岩船社としての饒速日命
貴船社としての水波女命高靇神闇靇神
饒速日命は、天磐船にのって天降った神。

ある年の冬の淋しい晩、はるか沖合から、
異様な石舟に乗った旅人が浜へ近づき、藤の蔓に掴まって上陸。

旅人は一軒の家を訪ね、一夜の宿を頼むが、
鮭の酢漬つくりに忙しいその家では旅人に耳を傾けはしなかった。

別の家を訪ねると、その家の妻は身篭もっていたが
旅人を心づくしのもので饗してくれた。

翌朝、冬には珍しく晴れ渡った日であった。
今日こそは大漁であろうと漁へ向う村の漁民達に、
旅人は、今日は不漁なり、出るだけ骨折りなりといい、
その通り、漁より帰った漁民の魚籠は軽かった。

その翌朝、近頃になく海は荒れた。
漁民達は誰一人沖に出ようとしなかったが、
旅人は、今日こそは漁あらん、出漁してみよといい、
半信半疑の漁民達は、不漁覚悟で沖に出てところ、
魚籠を重くして村に帰ってきた。

それからというもの、
漁民達はこの旅人にその日の漁の如何を訪ねるようになり、
旅人が去る時、もし漁不漁の事を聞きたからば山上の観音を拝すべし、
然る時は自ら体得することあるべし、と一言を残した。
村人は社を建て篤く祀ったという。

この昔話の前半部分は、武塔神の話に良く似ている。
昔の神は、半分を殺し、半分を生かすものだったのかもしれない。
が、話の後半部は、村人全体に対して加護を与えている。
観音信仰との混合によって、話が変質してしまったような感じ。

境内が広く境内社も多い。
確認したものは、石祠の大山祇社と
石碑の大巳貴神須賀神少名彦神
若山神社と金比羅社。明神権現。古峯神社。


参道入口

参道

参道の木

境内

境内

社殿

拝殿

境内社

若山社・金比羅社

明神権現

石碑の古峯社

石船神社(式内社)由緒
一、御祭神
饒速日命(にぎはやひのみこと)
罔象女命(みずはのめのみこと)
高靇神(たかおかみのかみ)
闇靇神(くらおかみのかみ)
一、創建
大化四年(六四八磐舟柵がおかれたとき、 石の小祠があったと伝えられる
大同二年(八〇七)北陸道観察使秋篠朝臣 安人が京都の貴船明神を勧請され 奉祀される
一、境内地
約四、〇〇〇坪(約一三、三〇〇平方米)
社叢、椿林、他(天然記念物)新潟県文化財に指定
境内社、金比羅神社 他
芭蕉句碑、二基
磐舟招魂社、磐舟柵跡碑
祭礼屋台倉庫、二棟九台分
一、例祭日(岩船まつり)
毎年十月十八日(宵宮)
十月十九日(本祭)
新潟県無形民俗文化財に指定

−参道案内板−



越後國磐舟郡式内社石船神社参拝のしおり
由緒
御祭神伝説
石船神社(イワフネジンジャ)は、平安時代、醍醐天皇の延喜年間の勅命によって定められた法制四部のひとつ延喜式神名帳(九二七年)に、越後國磐舟郡筆頭のお社として記載されており、古くから郡内広く信仰されてまいりました。
御祭神の饒速日命は物部氏の祖神で、天の磐樟舟(アメノイハクスフネ)に乗ってこの地に上陸され、航海・漁業・製塩・農耕・養蚕の技術をお伝えになったといわれます。また水波女命高靇神暗靇神は京都の貴船神社の御祭神で、おもに水や舟を司ります。現在でも、明神様と呼ばれるのは、貴船大明神に由来いたします。
日本書記、孝徳天皇の条に、大化三年(六四七年)に淳足柵が、翌四年には磐舟柵が蝦夷征討の前進基地として築かれたとあります。既にこの頃から、磐舟という地名が存在しており、社伝にも石祠があったといわれます。この磐舟柵の築かれた場所に関しては、学問的には未だ解明されてはおりませんが、この神社の丘陵地一帯にその遺構が眠っているものと思われます。また、眼下に流れる石川はかつて琵琶潟と呼ばれた潟の名残であり、これも日本書記、斉明天皇の条で、朝廷に遣わされた越の国守阿倍比羅夫が、蝦夷征討のため百八十艘の軍船を率いて出発した、という史実の根拠地として可能性が高いと思われます。現在、地名として残っている岩船郡は磐舟柵・石船神社がもととなって成立したのです。
その後、大同二年(八〇七年)秋篠朝臣安人が北陸道観察使としてこの地に下向した際に、社殿を建立し、越後國北方の鎮護の神として京都の貴船神社の御祭神を勧請したと伝わり、鎌倉時代以降は平林城主、色部氏、江戸時代以降は歴代の村上藩主にも崇敬されました。
正徳四年(一七一四年)宣旨により正一位の神階が授けられており、明治五年には県内でも二番目に縣社に列せられました。
例祭日は十月十八・十九・二十日で、今日のように御神輿と御舟をはじめとする屋台で賑わうようになったのは江戸時代中期頃からです。昭和六十二年、この岩船まつりが県無形民俗文化財に指定されました。
神社の社叢はヤブツバキの群生地として、昭和三十三年、県天然記念物にも指定されております。
或る年の冬の淋しい晩であった。遥か沖合から、異様の舟で異様の人が濱を目指して漕いで来る。見れば、珍らしい石の舟に乗っている人は、如何にも神々しい姿であった。舟を乗り捨てると、其の人は藤のつるに掴まり、漸く濱の村に上がった。其の旅人は一軒の家を訪ね一夜の宿を頼むが、鮭の酢漬つくりに忙しい其の家では旅人に耳を傾けはしなかった。旅人が別の家を訪ねると、其の家の妻は身篭もっていたが旅人を心づくしのもので饗してくれた。
翌朝、冬には珍しく晴れ渡った日であった。今日こそは大漁であろうと村の漁民達は沖に出ようとした。すると旅人は、今日は不漁なり、出るだけ骨折りなり、と云う。此の意外の言にも漁民達は耳を傾けなかった。しかし漁より帰った漁民の魚籠は軽かった。
其のまた翌朝、近頃になく海は荒れた。漁民達は誰一人沖に出ようとしなかった。その時例の旅人は、今日こそは漁あらん、出漁してみよ、と云う。半信半疑の漁民達は前日の事もあり、不漁覚悟で沖に出てみた。然るに沖はそれほど荒れてはおらず、魚籠を重くして濱の村に帰ってきた。それからというもの濱の村では此の不思議が喧傳され、漁民達はこの旅人にその日の漁の如何を訪ねるようになった。そして其の旅人の云うことが百発百中であることに何人も驚き、果てはこれこそ漁の神ではあるまいかと、崇敬下へも置かなかった。そればかりか其の旅人に製塩・農耕・養蚕等の万事について迄、遠く訪ねて来る者もあった。
暫くして例の旅人は此の地を去ることになった。村の人々は、とどまってほしいとたって願ったけれどもそれはできない相談であった。旅人が、今後若し漁不漁の事を聞きたからば山上の観音を拝すべし、然る時は自ら体得することあるべし、と一言を残し、飄然として此の村を何處ともなく去った。其の後、漁民達は出漁毎に其の観音を詣でたが不思議に其の日の出来が首肯かれた。人々は先の旅人が今更に神であったことに心附き、社を建て厚く之を祀った。
これが、今の石船明神であって、磐舟(岩船)の名は勿論、神様が石の舟でこの地に漕ぎ附けた事から名づけられたものです。また此の言い伝えから、神様はお産を嫌いませんし岩船の人達も神様がお掴まりになった藤のつるを大切にし、焼かないことにしています。そして石川にのぼった鮭をとりませんし、鮭の酢漬けもつくりません。

−『平成祭データ』−



最終更新日:2013/10/09
【 石船神社 (村上市) 】

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