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須須神社 金分宮
すずじんじゃ かなわけのみや
[石川旅行] 石川県珠洲市三崎町寺家ツ105  Zenrin Data Com Maps display !!

式内社 能登國珠洲郡 湏湏神社
旧県社

御祭神
木花咲耶姫命

能登半島の先端部、石川県珠洲市にある。
珠洲市の中心部から10Kmほどの寺家に鎮座。

海沿いの道を走っていると須須神社の鳥居が目に入るが、
これは高座宮の大鳥居。
金分宮は、それより少し南の路地の奥に入口がある。

高座宮の側の小道から、民家と畑の間を通って山に登っても
当社の境内横から入ることができる。
境内は、海を見下ろす丘の上にあるのだが、
木々が鬱蒼としており、海を見ることはできない。

海沿いの道から境内入口の鳥居を入ると、暗い参道の階段。
参道左右の木の根が妖しい生き物のようにうねっていた。
見ようによっては人体が折り重なっているようにも。
ちょっとびびる。

当社は金分宮と称し、
すぐそばにある高座宮と合わせて須須神社と呼び、
山伏山山頂には、奥宮がある。

崇神天皇の御代、高座宮は男神を、金分宮は姫神をそれぞれ祀って、
両社とも山伏山の同一の社殿に創建され、
天平勝宝年間(749〜756)に寺家に遷り二社に分かれたという。

ところが、奥宮と本社の祭神が違うことや、
両社と山伏山の位置関係の不自然さなどから、
寺家の両社と奥宮は、もともと違う神社であったとする説もある。
これによると、式内・須須神社は、奥宮だけであり、
寺家の高座宮は、式外社の高倉彦ノ神にあたる。

また金分宮は、昔は現在地より3Kmほど奥にあり、
その後遷座したという伝承があり、
須須神社とは、もともと無関係という説もある。
「金分」という名から、室町期以降、
金峯信仰により成立した修験の宮という考えもある。

すると、古代からある須須神社(奥宮)と、
高麗帰化氏族の祀る高倉彦神(高座宮)と、
修験の宮(金分宮)の3種の神社が、ミックスされた神社となる。

この説が正しいかどうかは分からないが、
色々な経緯で成立した信仰が複雑に溶け合い共存する姿が、
日本の神社の根本の形であるとも、僕には思われるのだが。

社殿の屋根に、紋章が付いていた。
高座宮と同じ、梅鉢紋のようだが、ハッキリ確認できず。
でも、たぶん梅鉢だと思う。


社域

鳥居

暗い参道

参道の木の根
実際はもっと暗くて、何かがうねってるように見えた

拝殿

本殿

須須神社縁起
 当社は高座宮(たかくらぐう)・金分宮(きんぶんぐう)の両社に御夫婦の大神を祀り、須須神社と称し「三崎権現」「須須大明神」と尊崇され、東北鬼門日本海の守護神として、あまねく信仰され、災難除けの御神徳あらたかな御社である。
 第十代崇神天皇(約二、〇〇〇年前)の御代能登半島最東北端の山伏山(鈴ケ嶽)の頂上に創建され、天平勝宝年間に現在の地に遷座しました。
 国史「三代実録」によると、貞観(じょうがん)十五年(八七三)八月四日従五位上の神階を賜わった、延喜式内の古社で、社伝によれば用明、元正両天皇より勅使の献幣があり足利時代は大宮司猿女(さるめ)氏以下、社人社僧多く、別当寺に十二坊、社領三千石が献納されており、天正十二年(一、五八四)加賀藩主前田利家公が巡国のみぎり御祈願所と定め、社領として神田五町歩(石高七十五石)を寄進し、武運長久の祈願をされております。
 古代より縁むすびの神として、世に知られており、この「むすび」とは、ただ単に男女の仲を結ぶだけではなく生成化育、修理固成という日本民族の根本精神である神業(かみわざ)を、みずから妹背(ふうふ)の契を結び子孫繁栄の道を示し教えられた尊い祖神(おやがみ)さまであります。
 また祭礼は珠洲一郡の総社として「お郡祭(こうりさい)」「御出御幸(おいでごこう)」と称し郡内巡行の祭儀が半月がかりで近年まで斎行されていました。
 奥宮鎮座地の山伏山(標高一七二メートル)は山容優美にして海上からの景観は、鈴をさかさにしたような典型的な神奈備の霊山で、原始時代から北海航行の目標、漁だめの森、御神体山として崇拝され、平安中期(約一、二〇〇年前)には海上警戒の設備を置き、烽火(のろし)(狼煙(のろし))が一たび、あがると郡家で受継ぎ国府、そして京の都へ伝達されたと云われている。
 元禄十年(一、六九七)加賀藩へ出した大宮司書状によるとすでに奥宮の中腹に大燈明堂が設けられ、一夜に油一升、燈心布三尺をもちい、夜ごと大神に献燈し、北海暗夜、渡海船を守護し、この燈明堂が明治初年現在の禄剛崎灯台に進展したものです。
 本社社叢(もり)は千古の昔から神域として保護され、北部照葉樹林の、うっそうたる原生林をなし境内約一万坪には、スダジイをはじめ、タブノキ、ヤブニッケイ、ヤブツバキ等が混じり、林床にはミヤマシキミの純群落が見られ約二五〇種の植物があり、国の特別史跡名勝天然記念物に指定され、貴重な存在とされております。

−『平成祭データ』−



最終更新日:2013/10/09
【 須須神社金分宮 (珠洲市) 】

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