しらやまひめ
石川県白山市三宮町2−105−1

式内社 加賀國石川郡 白山比咩神社
加賀國一宮
旧國幣中社

御祭神
白山比咩大神(菊理媛神) 伊弉諾尊 伊弉冉尊

伊弉諾尊 「元享釈書」「諸神記」
伊弉冉尊 「大永神書」「神名帳考證」「神祇志料」
伊弉諾尊 伊弉冉尊 「神社霊応記」
伊弉冉尊 菊理媛神 「神社覈録」「諸國一ノ宮神名帳」「諸國一ノ宮記」


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金沢市内から北陸鉄道で、終点加賀一宮駅へ。
ただし、加賀一宮駅まで行く便数は少なく、
この日も、2つ手前の鶴来駅から約2Kmを歩く。
鳥居から雪の参道を緩やかに登り、神門をくぐると境内。
境内は雪に覆われ、隅の方は山になっているので、
注意しないと、雪に埋まってしまう。
参集殿横から、社殿裏手に回りこめるが、拝殿後方は侵入禁止。
社叢の奥、木々の間に本殿が見える。

全国約五千社の白山神社の本宮である当社は、
当初現鎮座地から北方1Kmの舟岡山山頂に鎮座。
その後、手取川畔に遷り、安久濤の森に鎮座。
その後、文明十二年の大火で、末社三宮のある当地へ遷座した。

白山・金剣・岩本・三宮・中宮・佐羅・別宮を
「加賀下七社」あるいは「白山七社」と呼び、
前四社を「本宮四社」、後三社を「中宮三社」と呼ぶ。
特に、当社は下白山(シモシラヤマ)と呼ばれており、
神社は、「シラヤマ」、山は「ハクサン」と呼んで区別しているらしい。

奥宮は、霊峯白山山頂御前峯にあり、
別山山頂に大山祇命、大汝山山頂に大汝命を祀る。



養老元年(七一七)、奥宮開基といわれる僧泰澄は、
「まだ誰も登らぬ雪の峰白山には必ず霊神あらん、我登拝して顕応を乞わん」
と志した。
「いのちの親神」と崇敬される祭神白山比咩大神は、菊理媛神とされているが、
本来は、菊理媛神とは関係がなかったようだ。
富士山、立山と並ぶ霊峰に宿る神霊であるから、本来は名前の無い神であったろう。

中世吉田神道の付会であるとされる、菊理媛神は、
日本書紀の一書にわずかに登場する神だ。
イザナギ神とイザナミ神が黄泉平坂で言い争っている時に、
黄泉守道者と一緒に表れ、菊理媛神の一言で、
イザナギ神は口論を終え、穢れを祓うため現世に戻る。
この時、菊理媛神が発した一言は、どこにも記されていない。

菊理媛神の登場直前に、速玉之男と事解之男が生れている。
事解之男は一言主神と同神とされているが、
一言で仲裁した菊理媛神もその系統に入るのだろう。