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宗形神社
むなかたじんじゃ
岡山県岡山市北区大窪193
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岡山県岡山市にある。
備前一宮である吉備津彦神社の北3Kmほどの丘の上。
宗形山と呼ばれる小さな全体が神域となる。
百数十段の石段を登ると、平坦な境内があり、社殿が鎮座。
古くから、筑紫(福岡)の宗像からの勧請とされ、
航海の守護神である。
当地の西には砂川、東には中川が流れ、
吉備中山の東あたりで合流し、児島湾へと流れていく場所。
古代には、かなり上流まで入り江になっていたようだ。
社殿の後ろには、円墳があり、男女の人骨が発掘された。
周囲には、吉備の茶臼山など、古墳が散在する。
社殿は、昭和の改築だが、
その際に、玉類や剣などが出土している。
ある意味、宗形山全体が古墳ではないかと思うのだが、
どうだろうか。
境内社の小祠が二つ、
それぞれ石の上に祀られていたが、詳細は不明。
神域の丘 |
鳥居 | 境内 |
拝殿 | 本殿 |
境内の小祠 | 境内の小祠 |
背後の古墳 |
式内社 宗形神社
延喜式(神名帳)に記載されて
いるもと郷社。祭神は田心姫命,
湍津姫命,神杵島姫命。社伝
によると福岡県の大社宗像神社
を勧請したものといい、古くか
ら航海の守護神として船乗りの
信仰を集めていた。社殿は昭和
十二年(一九三七年)の改築。境内
末社に疫清神社、祖霊社がある。宗形神社 古墳
一九九七年七月に新たに発見された古墳で、こ
の時に応急の発掘調査を実施しました。古墳の高まりは、現況で直径約一五メートル、 高さ二メートルの円墳です。頂部の中央にある埋 葬施設は、丁寧に加工した板状の花崗岩を組立て た箱式石棺と呼ばれる構造で、内面には赤い顔料 が塗られています。長さ一九〇センチ、幅五〇セ ンチ、高さ四〇センチの棺内には、頭の方向を東 西に違えて男女二体の人骨が残っており、鉄製の 斧・鍬・ナイフ(刀子)、碧玉やガラスの玉、青 銅製の鏡が副葬されていました。鏡は本来の大き さが二十数センチもある立派なものですが、古い 時代に割れ、破片の状態で布に包んで置かれていました。 この古墳は西暦四世紀後半(今から一六〇〇年余り昔)に築かれたもの で、眼下に見渡せる大窪地区一帯に根を下ろした 中小の首長の墓とみてよいでしょう。 −境内案内より− |
【 宗形神社 (岡山市) 】