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白兎神社
はくとじんじゃ
鳥取県鳥取市白兎603
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旧村社 |
鳥取市にある。
末恒駅の西1.5Kmにある白兔に鎮座。
白兔海岸側を通過する9号線から、南へ少し歩くと境内入口。
鳥居をくぐり、石段の上り、参道を歩くと、
右手に御身洗池、左手に社殿。
境内は原生林に囲まれており、
この原生林は国の天然記念物に指定されている。
拝殿の後方に、垣に囲まれて本殿が立つ。
本殿の土台には、28弁の菊花を彫刻した菊座石が置かれている。
創祀年代は不詳。
兎の宮、大兎大明神、白兔大明神とも呼ばれたお宮。
祭神は白兎神。神話で有名な「因幡の白兔」だ。
大穴牟遅神が、因幡の八上姫神に求婚しようとする
八十神達のお供をして因幡へ。
気多の前に来た時、裸の兎と出会う。
兎の話によると、淤岐ノ島から本土へ渡ろうと思い、 海にいたワニを騙して、その背を踏んでここまで来たが、 地上に降りようとした時に、騙したことを告げてしまい、 ワニに捕まり、毛を剥ぎ取られてしまった。 そこへ通りがかった八十神の教えの通り 海水を浴びて、高山の頂に伏して身を乾かしていたが、 以前に増して、痛みが激しくなり泣いているという。 憐れに思った大穴牟遅神は、 水門へ行って、真水で身体を洗い、 蒲の穂を敷いて転がるように教え、 その教えの通りにすると、兎の身体はもとに戻ったという。 そのお礼に、兎は、大穴牟遅神が八上姫神を娶るであろうと予言する。 |
「因幡の白兎」は、「稲羽の素兎」とも書かれ、
白い兎ではなく、裸の兎と解釈する説もある。
インドネシアの民話に、小鹿が、
ワニを並べて、その眷属の数と自分達の数を比べ合おうと
ワニの背を踏んで川の対岸に渡る話がある。
因幡の白兎は、その民話の流れにあるもので、南方系の伝承。
また、八上姫神との婚姻を予言する「託宣」の神でもある。
神紋は、亀甲紋。
当社の鎮座する丘は、兎が身を乾かしたと云われる身干山。
境内には、兎が身を洗った御身洗池がある。
また、兎の居た淤岐ノ島は、白兎海岸の沖150mの位置。
形は、兎に似ていると云われれば似ているが、
撮影しわすれたので写真はない。
境内入口 | 階段上の鳥居 | 社殿 |
不増不滅の御身洗池 | 菊座石 |
拝殿 |
本殿 | 本殿 | 本殿 |
参道から鳥居と日本海 |
白兎神社
大黒さまと白うさぎの神話で知
られ、「古事記」「日本書紀」にも記
されている由緒ある神社である。神話にゆかりの白兔神を祭り、 皇室の紋章である菊花を型どった 菊座石が社殿の土台に使われてい る。 神社の前には、いかなる旱天・ 豪雨にも水の増減がないという「 不増不滅の池」があり、神話によ ればこの池で、皮をむかれた赤裸 の白兔が真水で身体を洗い、ガマ の穂でくるんだ、といわれている。 鳥居をくぐり、石段を上った右 手には、言語学者、北里翁の詠ん だ「ワニの背に似たる岩見ゆ蒲な らぬ、浪の花散る気多の岬に」の 歌碑が立っている。 −社前案内− 表記中の「兎」の文字は、「莵」から草冠を除いたもの
白兎神社
古事記に曰く淤岐ノ島に流された兎海の和 邇を欺きて気多之前まで渡らむとせしが欺き を知りたる和邇により悉く衣服を剥がれ泣き 悲しむ兎に八十神の命もちて海塩を浴みて風 に当り伏せれば前にも増して痛みはげしく、 ここに大穴牟遅神(大国主命)その兎に教へ たまはく「今急くこの水門に往きて水もて汝 が身を洗ひて、水門の蒲黄を取りて敷き散ら しその上に輾転てば汝が身、本の膚の如必ず 差えなむものぞ」と教へたまひき。かれ教の 如せしかば、その身もとの如くなりき。…… 日本医療の発祥の地であり古来病気傷痍に 霊験あらたかな神様である。 尚、大国主命と八上姫との縁を取りもたれた (仲人された)縁結びの神様でもある。 −境内案内板− 表記中の「兎」の文字は、「莵」から草冠を除いたもの
菊座石
本殿を支える土台石(六ケ)に
菊の紋章が彫刻(二十八弁)
してある。近郷の社は
もちろん、全国的にも珍しい。
神社創設が皇室と何らかの
関係があったものと
云われている。−境内案内板− |
【 白兎神社 (鳥取市) 】