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穴門山神社
あなとやまじんじゃ
岡山県倉敷市真備町妹字諏訪下895
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式内社 備中國下道郡 穴門山神社 |
岡山県倉敷市にある。
井原鉄道・備中呉妹(びっちゅうくれせ)駅の北西、
直線で3Kmほど、倉敷市と総社市の間にある高山の山頂から、
少し南へ降りた場所、真備町妹に、南向きに鎮座。
総社市の神社を巡った後だったので、総社市側から登って参拝。
80号線から道なりに登って行き、
倉敷市との境近くで、舗装路からはずれて、
凸凹の山道を東へ500mほど進むと境内がある。
境内前から、さらに東へ進むと倉敷側へ下る道があるのだが、
そちらの道は綺麗に舗装されているのだ。
車道の無い頃の参拝は、ちょっとした登山感覚だったと思う。
山の山頂近くだが、比較的開けた場所にあり、境内も広い。
境内に鳥居が見られなかったが、
参拝後、倉敷側へ下ったところに鳥居が建っていた。
行過ぎてしまったため、残念ながら写真は無いが。
灯籠の間の参道を進むと、正面に社殿。
拝殿後方に、一段高く本殿がある。
下りの運転中は、良い眺めの場所もあったが、
境内からの眺めは、ほとんど記憶にない。
ということは、あまり眺望が良くなかったのだろう。
創祀年代は不詳。
式内社・穴門山神社の論社の一つ。
一説によると、
当社・穴門山神社は、妹村長田という場所に古くから祀られていたが、
出雲勢侵略により、その守護神・青穂明神が重視され、
穴門山神社は衰微したという。
その後、江戸時代になり、寛保三年(1743)に再興しようとしたところ
蜻蛉が描かれた六角形の神鏡が出土したといい、
古代の祭祀遺跡であったことがうかがえる。
また、鎮座地・高山の麓からは、
大正四年に銅鐸が出土している。
境内には、2つ3つの小さな境内社が祀られている。
それぞれの詳細は不明だが、
『平成祭データ』には、以下の社が記されている。
荒神社(素盞嗚命 大年神 配祀 經津主命 湍津姫命 大山祇命 保食神)、
三島神社(大山祇神 大物主神)、八千鉾神社(八千戈神)、水神社(水分神)。
本殿や拝殿の屋根瓦に、変わった形の紋が付けられている。
本殿のものと、拝殿のものとでは微妙に形が違うのだが、
今回は、拝殿の文様を掲載しておいた。
たぶん、「穴」の文字を図案化したものだと思う。
『全国神社名鑑』には、五三の桐だとも書かれている。
境内 | 社殿 |
社殿 |
本殿 | 拝殿 |
社殿横の岩と境内社 |