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鴨神社
かもじんじゃ
岡山県玉野市長尾1173
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岡山県玉野市にある。
宇野線・八浜駅の南6Kmほどの長尾に鎮座。
鴻巣山の西麓に、西向きに境内がある。
鴨川に沿って走る427号線から東へ少し入った場所に
参道入口があり、200mほどあるだろうか、
長い参道が続いている。
元は八幡宮と称していたらしく、
参道の鳥居扁額には、八幡宮と刻まれている。
(「幡」の字は不明確になっている)
参拝は元日の朝。
日が昇った頃だったため、太陽に向って参道を進む形となり
完全な逆光で、撮影に苦しんだことを思い出した。
とにかく参道を歩くと、境内の後方に鴻巣山が聳え、
鴻巣山が神奈備山であるのだろうと想像できる。
(ひょっとすると、違うかも)
数段の階段を上ると境内。
境内中央に社殿があり、拝殿の後方
石の垣の中に本殿が建っている。
式内社・鴨神社に比定されている古社。
社伝によると、平安時代の始め頃、
大和国葛上郡加茂鎮座の高鴨神社の神を勧請したもの。
さらに、鎌倉中期御堀河天皇の貞永二年(1233)に、
宇佐八幡宮を勧請し合祀。
以後八幡宮と称していたが、明治二年
旧号に復し、郷社に列した。
当社の神紋は、明らかに菊紋。
参道の幟や、拝殿の幕に一六弁の菊が描かれていた。
参道脇の池畔に小祠が二つ。
境内にも幾つかの小祠があるが、詳細は不明。
『式内社調査報告』には、境内末社として
厳島神社(たぶん池畔の小祠)、金毘羅宮(たぶん石碑)、
秋葉神社、愛宕神社、塞の神、稲荷神社、荒神社、龍王神社、地神社とある。
さらに、境外末社として、素戔嗚神社二社、金毘羅宮、木山神社、
秋葉神社、疫神社、荒神社、石鐵神社、木野山神社の九社が記されている。
境内に、大きな丸石の上に社日らしき石柱が建っていて
他社の社日と異なる趣きがあり、面白い。
参道入口 |
参道 | 参道右手に池 |
社域 | 境内 |
社殿 |
拝殿 | 本殿 |
丸石に社日 | 金毘羅宮? | 境内社の祠 |
鴨神社由緒
当神社は延喜初年の創建。延喜式神名帳に鴨神社(鴨神小)とある児島郡内最古の神社で、備前国式内二十六社の一である。平安期初頭に大和国葛上郡加茂に鎮座する高加茂神社の神を勧請し創建したもの。鎌倉中期御堀河天皇の貞永二年、宇佐八幡宮を勧請し合祀した。以後八幡宮と称したが明治二年旧号に復し、郷社に列した。もと、社領田一反歩あった。明治四十年一月、神饌幣帛料供進神社に指定せられた。
−『平成祭データ』− |
【 鴨神社 (玉野市) 】