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迩幣姫神社
にべひめじんじゃ
島根県大田市長久町土江1
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式内社 石見國安濃郡 迩幣姫神社 |
島根県太田市にある。
山陰本線・静間駅の東700mほどの長久町土江に鎮座。
静間川を越えた場所で、山陰本線の南側に境内がある。
境内入口は西向き。
石鳥居をくぐると石見地方に多い赤い瓦葺の拝殿があり、
後方に背の高い春日造の本殿。
境内では家族連れで何かの作業というか遊んでいたので写真は少なめ。
参拝は10年ほど前の2003年頃なので、
わずかに写り込んだ子供達も大きくなっているはず。
清和天皇貞観三年(861)九月三日の鎮座。
式内社・迩幣姫神社に比定されている古社。
通称は鎮座地名から土江神社と呼ばれているらしく、
土江は迩幣から変化したものと思われる。
中御門天皇享保元年(1716)社殿を再建。
明治五年六月村社に列した。
現在の社殿は昭和二十五年の建築。
本来の祭神は迩幣姫であるはずだが、
鎮座地からも推定されるように当社は土神を祀る神社として
現在の主祭神は埴夜須毘賣神。
ただし、異説もあり、
明治七年の上申書には、大屋津比賣神 抓津比賣神。
また、物部族・尾張族が石見東部へ移住したことから
火明命八世孫・建諸隅命の子、邇倍足尼(贄宿禰)を祭神とする説もある。
拝殿の右手に境内社が二つ。
「平成祭データ」には、若宮神社(仁徳天皇)、武内神社(武内宿禰)、祖霊社の名が載っている。
参拝時に確認できなかったが、『式内社調査報告』によると、当社の神紋は「三亀甲」。
正確な文様はわからないので通常の「三盛り亀甲」を掲載しておく。
拝殿 | 境内社 |
本殿 |
【 迩幣姫神社 (大田市長久町) 】