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大森神社
おおもりじんじゃ
島根県松江市宍道町佐々布字大森738
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宍道から54号線を南下。大森交差点の東南にある。
鳥居横に、立派な灯篭があり亀(贔屓)の背に乗っている。
灯篭に神紋「亀甲に剣花菱」が彫刻されていた。
鳥居の足には「所造天下大神・・」とある。大己貴命のこと。
創祀年代は不詳。
大森大明神と称された神社で、式内社・完道神社の論社。
完道神社の論社は3箇所にあり、現在では石宮神社が有名なのだが、
それを否定する意見も多い。
完道(宍道)は、「シシミチ」と読み、猪の道とする説がある。
「出雲国風土記」大己貴命が犬を連れて、猪を追っていた時、
猪も、猪を追っていた犬も、石になったという話がある。
もとは、神籬ケ坪という地に鎮座していたが、
中世のいつの頃か、現在地に遷座。
大樹の鬱蒼と茂っていたことから、大森となったという。
この規模の神社にしては、かなり大きく堂々とした本殿。
社殿後方の老木に注連縄が巻かれていたが、御神木だろうか。
亀(贔屓)に乗った灯篭 |
鳥居 | 神門 |
拝殿 |
本殿 | 本殿後方から | 御神木 |
「宍道社、風土記鈔には白石村
石宮明神であって、大穴持命を祀ると云って居る。併し、
現今の如く犬像石を神体として祀ることが、天平時代にも
あったならば、宍道郷の條の猪像石及び犬像石の記に、そ
の事の書き方もあろう。然るに、それが神として祀られて
居るらしい記もないから、石宮明神を宍道社とすることは
信じ難い。今の宍道の町の氏神が、雲陽誌に祇園社とある
ので、風土記の宍道社とは思われない。佐々布の大森社が
宍道社に当ると思われる。大森社は、もと宍道川西側の神
籬坪という所にあった。」
−『式内社調査報告』− |
【 大森神社 】